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デジタルでイラストやショートアニメを制作している、さらえみ(@saraemiii)です。
デジタルイラストを始めたくても、PCからタブレットまでいろんな種類があってどれが良いのか選べないですよね。
アニメはもちろんハイスペックなマシンが必要ですし、イラストでも一般家庭向けのPCでは重くて描けません。

今回は私がよく使っているイラスト・アニメソフトに対応したPCを、ベストなものとリーズナブルなものといったタイプ別に紹介していきます。
執筆者のスペック
- イラストもショートアニメも制作
- Adobe、クリスタ、Live2Dを主に使用
- メインはデスクトップPC+サブとしてノートPCを使用
- iPadもたまに使用しています
ちなみに現在私が使っているパソコン
厳密に言うと私が使っているPCはもう売ってないので、似た仕様のものです。
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows10 Home 64bit |
CPU | Core i7 |
メモリ | 16GB |
GPU(グラフィックボード) | GeForce RTX 3060 |
SSD(いわゆるCドライブ) | 500GB |
HDD | カスタマイズ時に以下を指定 ・2ndストレージ→2TB HDD ・3rdストレージ→2TB HDD |
学生時代からパソコン工房でよく買っていたので、そのまま利用しています。

会社勤めで映像デザインをしていた時、会社のPCはしょっちゅうエラーが出ている状態でした💦
現在は突然エラーが出る事は稀で、会社員時代のように作業が止まることはありません。
イラスト・アニメ制作用パソコンを選ぶ時のポイント
仕様説明はいいからすぐオススメPCを見たい!という方はこちらへ
Windows VS Mac どっちがいいの?
昔から疑問にあがるテーマです。

・他のApple製品と連携して使いたいならMac
・修理時含めてコスパ重視するならWindows
……だと私は思います!
一昔前はデザインといえばMac!と言われていました……が、現在では同等の機能でコスパやカスタマイズ性、修繕しやすい点でWindowsも大人気です。
私がWindowsを選んだ理由
Windowsはクリエイティブに合ったモニターを選ぶ必要があります。

iPhoneやiPadといったApple製品との連携はWindowsでもできるけど動作が重くて使いづらいです。
それでもWindowsで使い続けるのは……
- 故障時にパーツ交換などで修理しやすい
- 修理時含めてコスパが良い
- Windowsのみのソフトを使っていた
といった点が大きいです。

私は学生時代から使っていて慣れ親しんでいるのも大きいですね。
キーボードの配列がMacでは違うので、スピードダウンになってしまうのも懸念点でした。
ただしWindows11はAdobeソフトが動作しない不具合も報告されております。
Macはグラフィックに強いものの、同仕様でも割高
Macは全体的にWindowsと同じ仕様のPCと比べて割高ですが、モニター発色は確実に美麗です。
金額を気にしないならカスタマイズによってバケモノのようななんでもできる仕様のパソコンも売っています。

デスクトップ・ノートPC・タブレット…どれがいいの?
使う人のスタイルに寄りますので、特徴をまとめました。
デスクトップ | ノートPC(ラップトップ) | タブレット | |
---|---|---|---|
持ち運び | × | ○ | ○ |
制作データ管理 | ○ | ○ | △ |
性能 | ◎ | ○ | ○ |
個人的には下記の感覚です。
- 仕事で使う&アニメーション制作なら……デスクトップ、最低限でもノートPC
- 外部への受け渡しが少なく、描いて投稿するだけなら……タブレット
データの受け渡しが頻繁におこり、ハイスペック機能が必要なアニメーション制作には、デスクトップが手堅いです。
ノートPCやタブレットはここにも注意を
- 本体の重さ
- 接続端子の種類
- 必要な周辺機器
- モニターサイズ

私の場合は、最大のパフォーマンスで作業するならデスクトップが最強です。
iPadは描くのに慣れないものの、ペンタブ等をごちゃごちゃ持っていくよりは便利なので、外でのラフや簡単な作業に使っています。
一般家庭用に売られてるPCではなく専用のマシンを
一般家庭用PCは主にインターネットや文書作成用になっており、絵を描いたり動画を編集するには向いていません。
イラスト・アニメ制作には、専用ソフトを扱える機能や細やかな色の表現ができる機能がついたパソコンが必要です。
そのためには、特に以下の仕様に注意してパソコンを選ぶ必要があります。
イラスト制作にオススメ | アニメーション制作にオススメ | |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5以上 | Intel Core i7か9/Ryzenシリーズ |
メモリ | 8GB以上 | 16GB以上 |
GPU(グラフィックボード) | OpenGL2.1以上 | OpenGL4.0以上 |
SSD(いわゆるCドライブ) | 200GB以上 | 500GB以上 |
HDD | 1TBあれば充分 | 2TBは欲しい |
- 性能が高いほど作業が快適になる『CPU』は、新しいRyzenシリーズはCG映像系に評判ですが、老舗のIntelシリーズは有名ソフトとの相性が良いです。
- ソフトの動作に影響を与える『メモリ』は、多いほど重いソフトを扱えられます。
- 一般家庭用PCには無い場合も多い『GPU』は、クリエイティブ制作に必須の機能。
色や映像の綺麗さを司る部分です。 - 『SSD』はソフトウェアが動くのに必要な部分。
快適に使うには、ソフトの起動に使う量以上に余力を持たせる必要があります。 - 『HDD』は制作したデータ類を保管するところ。
足りなかったりバックアップには外付けHDDやオンラインストレージでも代用できます。
クリエイティブ専門のものを一般家庭向けを売っている家電量販店で揃えるのは難しく、受注生産(BTOパソコン)で購入するのが主流になっています。
ゲーミングPCがクリエイティブ専門と似た仕様なので、制作用に購入するケースもあります。
当記事では2D制作をメインに紹介しています。
3Dもゴリゴリ扱いたい!という場合には、アニメーション向け以上にハイスペックを求められます。
モニターサイズにも注意
Windowsなど別売りならモニター購入時に考慮すれば良いですが、MacやノートPCは本体購入時に考える必要があります。
- デスクトップ……21インチ以上
- ノートPC……14インチ以上
iPadなどのタブレットの場合、現状最大の12.9インチのほうが描きやすいですが、その分ノートPCより重く持ち運び辛かったりもします。
そして、画面に光沢があると鏡のように映り込んで描きにくいので『非光沢』や『ノングレア』がオススメです。

私は、デスクトップは27インチ+23インチ、ノートPCはを使っています。
モニターディスプレイについてはこちら↓を参考にしてみてください。

よく使う有名ソフトの必要スペック
CLIP STUDIO PAINT (PC用) | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects | |
---|---|---|---|---|---|
CPU | SSE2対応したIntel、AMD製 | Intel Core i5-6600~ i7-7700 | 64bit対応したIntel、AMD製、SSE4.2 以降 | 64bit対応したIntel、AMD製、SSE4.2 以降 | Intel、AMD製 |
メモリ | 2GB~8GB以上 | 4GB~8GB以上 | 8GB~16GB以上 | 8GB~16GB以上 | 16GB~32GB以上 |
GPU (グラフィックボード) | OpenGL2.1以上 | OpenGL3.3以上 | DirectX12/Metalをサポート | OpenGL4.0以上 | 2GB~4GB以上のGPU VRAM |
ストレージ 空き領域 (SSDの部分) | 3GB以上 | 1GB以上 | 4GB~16GB以上 | 2GB以上 | 15GB~64GB以上 |
公式動作環境 | 公式ページ | 公式ページ | 公式ページ | 公式ページ | 公式ページ |
SSEとは……CPUに内蔵された拡張命令セット。2は2000年採用、4.2は2008年Intel Core iシリーズに採用。
OpenGLやDirectXとは……グラフィックスを描画するための機能。確認できる外部サイトはこちら。
Metalとは……AppleのOSで使用されるグラフィックスを描画するための機能。
GPU VRAMとは……GPUにあるビデオメモリのこと。GPUの種類によってサイズが変わります。確認できる外部サイトはこちら。
イラスト制作にオススメのPC
本当にいろんなPCがあるのですが、最適なものをぎゅぎゅっと絞って紹介します。
デスクトップ
ガッツリイラストを描きたい人に、良い機能を揃えたデスクトップPCならこちら。
マウスコンピューター DAIV Z5
CLIP STUDIO PAINT | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects |
---|---|---|---|---|
◎ | ◎ | △ | △ | △ |
Windows11はAdobeソフトが動作しない不具合も報告されております。
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | Intel Core i7 |
メモリ | 32GB |
GPU(グラフィックボード) | GeForce RTX 3050 |
SSD(いわゆるCドライブ) | 512GB |
HDD | 1TB |
GPUが新しい規格なので、当面買い替えずに快適に使えます。
比較的安いデスクトップ
ハイスペックじゃなくていいからコストを抑えたデスクトップが欲しい人はこちら。
マウスコンピューター mouse DT5-G
CLIP STUDIO PAINT | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects |
---|---|---|---|---|
◎ | ○ | △ | △ | △ |
Windows11はAdobeソフトが動作しない不具合も報告されております。
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows11 Home 64bit |
CPU | Intel Core i5 |
メモリ | 16GB |
GPU(グラフィックボード) | GeForce GTX 1650 |
SSD(いわゆるCドライブ) | 512GB |
HDD | 無し(カスタマイズで1TB~) |
CPU・メモリ・GPUがワンランク下になった分、かなり安くなっています。
Core i5とGTX 1650は現状でも既に古い印象です。
ノートPC
移動してパソコンを使うことが多い人にはノートPCがオススメ。
MSI Prestige14

CLIP STUDIO PAINT | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects |
---|---|---|---|---|
◎ | ○ | △ | △ | △ |
Windows11はAdobeソフトが動作しない不具合も報告されております。
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows11 Home 64bit |
CPU | Intel Core i7 |
メモリ | 16GB |
GPU(グラフィックボード) | GeForce RTX 3050 Laptop |
SSD(いわゆるCドライブ) | 1TB |
HDD | 無し |
モニター | 14インチ(ノングレア) |
ゲーミング系ノートPCとして評判のMSIですが、クリエイター向けも発売していて、グラフィックに強いモデルがいくつもあります。

私はこちらの古いモデルをサブとして使っています。
メインPCで使っているモニターより発色が弱め……とはいえ、sRGB相当をカバーしているのでノートPCとしては優秀です。
ノートPCにもタブレットにもなる人気の2in1パソコン
高機能じゃなくていいから手軽に描いてパソコン作業もしたい人向け。
※対応ペンタブや端子はパソコンによって違うので要確認です。
なかでも一番よく見るマシンはこちら。
Surface Pro 8

CLIP STUDIO PAINT | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects |
---|---|---|---|---|
◎ | ○ | △ | △ | △ |
Windows11はAdobeソフトが動作しない不具合も報告されております。
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows11 Home |
CPU | Intel Core i7 |
メモリ | 16GB |
GPU(グラフィックボード) | Intel Iris Xe Graphics |
SSD(いわゆるCドライブ) | 256GB |
HDD | 無し |
モニター | 13インチ |
※仕様は、これより安いモノもハイスペックも選べます。
GPUの『Iris Xe Graphics』は、デスクトップ用の独立型には劣りますが、ノートPCに使われる内蔵型GPUの中でも上位クラスです。
シンプルにタブレットで描くなら……
タブレット単独で仕事に使うのはオススメしませんが、外で描きたい、手軽に使いたい人にオススメ。
iPad Pro 12.9インチ
CLIP STUDIO PAINT | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects |
---|---|---|---|---|
◎ | × | △ | △ | × |
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | iOS |
CPU | Apple M1 64bit |
メモリ | 8GB/16GB |
GPU(グラフィックボード) | Apple独自8コア |
SSD | 128/256/512GB/1TB |
モニター | 12.9インチ |
Windowsとの連携がし辛いことと、周辺機器含めて値段が高いところはデメリット。
高いものの機能の良さを考えると妥当なお値段とも思います。
アニメーションも制作するならこのPCがオススメ
映像制作は高性能であればあるほど良いのですが、2Dに最適なものに絞って紹介します。
デスクトップ
3D向けなど上を見れば限りがない中で、2Dアニメーションで充分なものはこちら。
マウスコンピューター DAIV A7
CLIP STUDIO PAINT | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects |
---|---|---|---|---|
◎ | ◎ | △ | △ | △ |
Windows11はAdobeソフトが動作しない不具合も報告されております。
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows11 Home 64bit |
CPU | AMD Ryzen7 5700X |
メモリ | 32GB |
GPU(グラフィックボード) | GeForce RTX3060 |
SSD(いわゆるCドライブ) | 512GB |
HDD | 2TB |
動画編集ソフトを贅沢に動かせて、HDDがたっぷりあるので、アニメ制作に最適です。

個人的には、カスタマイズでHDDを足したほうが安心感あります。
映像データは容量重たいので…
デジタルでアニメーション制作するクリエイターがよくオススメしています。
比較的安いデスクトップ
少し動かせたら良いので価格を抑えたいならこちら。
SENSE-M0P5-R75G-NAX
CLIP STUDIO PAINT | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects |
---|---|---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | AMD Ryzen7 5700G |
メモリ | 16GB |
GPU(グラフィックボード) | GeForce RTX 3050 |
SSD(いわゆるCドライブ) | 500GB |
HDD | 無し(カスタマイズで1TB~) |
動画編集にも使える仕様の低コストパソコンです。
どうしても価格を抑えようとするとメモリが少なめになってしまうので、ソフトを複数同時起動しなければ問題なく使えます。
ノートPC
ノートPCでもデスクトップに負けない仕様のものがあります。
マウスコンピューター DAIV 5N
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows11 Home 64bit |
CPU | Intel Core i7 |
メモリ | 16GB |
GPU(グラフィックボード) | GeForce RTX 3060 Laptop |
SSD(いわゆるCドライブ) | 512GB |
HDD | 無し |
モニター | 15.6インチ |
デスクトップ並の高負荷な作業もできてしまう分、高価格にはなっています。
約1.73kgとノートPCの中でも軽いのも魅力的です。
タブレットでもアニメーションは作れる?
iPad Pro 12.9インチ
CLIP STUDIO PAINT | Live2D | Adobe Photoshop | Adobe Illustrator | Adobe After Effects |
---|---|---|---|---|
◎ | × | △ | △ | × |
名称 | 仕様 |
---|---|
OS | iOS |
CPU | Apple M1 64bit |
メモリ | 8GB/16GB |
GPU(グラフィックボード) | Apple独自8コア |
SSD | 128/256/512GB/1TB |
モニター | 12.9インチ |
イラスト制作向けタブレットとしてもオススメしたiPad。
エフェクトをつけたい、音楽に合わせたい……となると、タブレットは避けたほうが良いです。

やっぱりタブレットは、使い勝手からお仕事向きでは無いかなぁと思います。別に仕事用メインPCがあるならオススメです。
まとめ:どこまで使用するかで選ぶとわかりやすい!
ひとくちにイラストを描くにしても、『趣味で描ければ良いのか』『仕事でバリバリ描きたいのか』『VTuberやアニメーションも作りたいのか』……様々な用途によって、最適なパソコンも変わります。
特に仕事用は死活問題になるので、お値段以外も見て慎重に考えていきましょう。