Adobe After EffectsでLive2Dモデルを動かしたい時の使い方

Live2DとAfter Effectsでアニメーションを作っている、さらえみ(@saraemiii)です。

Live2Dで作成したモデルはAdobe After Effectsでも操作できるようになります。

映像制作に使われるAfter Effectsに組み込むことで、キャラクターアニメーションとして様々な表現が可能になります。

目次

Adobe After EffectsでLive2Dモデルを操作する手順

After Effectsでコントロールしたサンプル動画

CGやアニメーションなど映像制作のプロが使う代表的なソフトがAdobe After Effectsです。

専用プラグインを使うことでLive2DキャラクターをAfter Effectsでも動かす事ができます。

操作するまでの手順

  1. 専用プラグインをAfter Effectsへインストール
  2. Live2Dで組み込み用ファイルの書き出し
  3. After Effectsへ組み込み用ファイルを読み込み
  4. 専用コントローラーで操作可能に

Live2Dモデルを購入するなどで取得した場合は、組み込み用ファイルもセットで付属している事もあります。

Adobe After Effectsを使ったこと無い人はこちらへ

After Effectsの基本的な操作方法を簡単に解説しています。

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Live2Dモデルの作り方はこちら

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専用プラグインをダウンロード

After Effects用プラグインをダウンロードし、After Effectsにインストールします。

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「Live2D Cubism Editor」のライセンス認証が出来ていないとエラーが出ます。

PRO版ライセンスは個人・企業の規模により料金が異なります。

月額・年額を選べるので使いたい時だけ購入することも可能です。

学生の方には学割もあります。

Live2Dのライセンス購入は、月額料金がかかります。

年額』だと月額で1年使うより40%ほどオトクです。

年々使えば使うほど安くなる割引もあるので、長く使いたい人は年額がオススメ。

3年版は学割も効きます!学生の方は忘れず確認を。

自分の利用スタイルによって使う月だけ支払うといったコスパ重視の使い方もできます。

さらえみ

無料トライアル版「PRO版」を42日間も使えるので、イラストが出来てからソフトを使用開始して頑張れば、1体は試しに作れるはずです!

\トライアル版なら42日間無料!/

PRO版の試用期間でもAfter Effects用プラグインを利用できます。

ライセンス取得したら「Live2D Cubism Editor」を起動しライセンス認証へ進みます。

Live2Dモデルの「組込み用ファイル」を書き出し

モデルを自作した人向けの工程です。

After Effects組み込みに必要なファイルを書き出します。

テクスチャアトラスを整理

「Live2D Cubism Editor」を起動し、モデルを読み込みます。

テクスチャアトラス作成ボタン

「Live2D Cubism Editor」モデリング画面の上部にある「テクスチャアトラス」作成ボタンを押します。

新規作成用ダイアログが出るので、名称・サイズ等入力します。

名称は英数字で、この後も共通の名称を使います。

テクスチャアトラス編集画面

使用している全パーツが並んだものが表示されます。

右端は未配置パーツが表示されます。

モデリングに使用しているのに未配置に表示されていたら、ドラッグしてテクスチャ上に持っていきます。(プルダウンから他の表示も選べます)

パーツがくっつきすぎ

パーツが上図のように、くっつきすぎて重なっていると不具合に繋がります。

「自動レイアウト」の隣にある「マージン」pxを大きい値に設定して「自動レイアウト」ボタンを押します。

マージンを広げた状態

↑これでマージンを広げた状態になりました。

重なりが無く、使用パーツが揃ってる状態が出来たら、OKを押してテクスチャアトラスを書き出します。

ダイアログで設定した名称で「○○○.2048」(.数値部分はテクスチャサイズによって変わります)というフォルダに「○○○.png」が書き出されます。

○○○部分は、これ以降でも使用するので半角英数字で付けます。

moc3データを書き出す

moc3ファイル書き出し

「ファイル」→「組込み用ファイル書き出し」→「moc3ファイル書き出し」を選択します。

書き出しバージョンは4.0、3.3、3.0のどれでも問題ないです。

ただし、アップデートされた直後の最新バージョンはエラーが出るケースがあります。

エラーが出て読み込めない場合には旧バージョンで書き出し直しましょう。

書き出し設定は「表示補助ファイル(cdi3.json)を書き出す」にチェックを入れてOKを押します。

このチェックをしないと、After Effects上で日本語表記にならない等の影響が出ます。

  • ○○○.2048」(「.数値」部分はテクスチャサイズによって変わります)フォルダ…テクスチャアトラスデータ(png)が入っている
  • ○○○.cdi3.json
  • 「○○○.moc3」
  • 「○○○.model3.json」

以上のようなデータが用意できました。(○○○は共通した任意の名前)

After Effectsへ「組込み用ファイル(○○○.model3.json)」を読み込み

ここからは「組込み用ファイル」を持っている人共通の工程です。

専用プラグインをインストールしたAfter Effectsを起動します。

「○○○.model3.json」データを、After Effectsのプロジェクトパネルにドラッグして読み込ませます。

After Effectsのプロジェクトパネル

プロジェクトパネルには、自動的に「○○○.model3.json.cae」データに変換されます。

稀にプロジェクトパネル上で「○○○.model3.json」になる場合もあります。

この場合上手くいかなくなるので、After Effectsを再起動させるなどで「○○○.model3.json.cae」に読めるよう対応します。

タイムラインへドラッグ

変換された「○○○.model3.json.cae」をプロジェクトパネルからタイムラインへドラッグします。

エフェクトから選択

タイムラインに出現したレイヤーを選択して、「エフェクト」→「Live2D」→「Live2D Cubism Renderer」を選択。

After Effects上にLive2Dモデル

すると、Live2Dキャラクターがコンポジションパネルに出現します。

「組込み用ファイル(○○○.model3.json)」が読み込めない場合

  • After Effectsを再起動する
  • 「組込み用ファイル(○○○.model3.json)」を書き出す時の「書き出しバージョン」を4.0以前に設定する

だいたいこのどちらかで解決します。

Cubism Controllerを使ってLive2Dキャラを操作

After Effects上のLive2D専用コントローラーを呼び出して、キャラクターを動かします。

After Effectsのタイムラインパネル
Openボタン

上図のようにタイムラインのレイヤー→エフェクトを開くと「Open」ボタンが出現します。

エフェクトコントロールパネルからも開くことができます。

Cubism Controller

「Open」ボタンを押すと「Cubism Controller」ウィンドウが開きます。

Live2Dで設定したパラメータ/パーツが表示されます。

パラメータが英語表記に…

Live2Dから組込み用ファイル「moc3ファイル書き出し」の際に「表示補助ファイル(cdi3.json)を書き出す」にチェックしていないと、このように英語名で崩れた表記になってしまうので注意が必要です。

After Effects上でLive2Dキャラクターを動かします

「Cubism Controller」はパネルにドッキングさせました(ウィンドウをドラッグすると好きな位置にドッキングさせられます)

ここから動画を作るには「Cubism Controller」内か、タイムラインのエフェクト内の「パラメータ」「パーツ」にある、時計マークを押すと、タイムライン上の青いバーのあるタイミングにキーポイントが打たれます。

タイムライン編集

キーポイントを作るとタイムラインの編集ができるようになります。

青いバーを好きなタイミングに移動させ「Cubism Controller」のコントロールを動かすと、新たに◆四角が打たれて動きを作ることができます。

タイムライン左端の◆四角を押してから「Cubism Controller」のコントロールを動かしても同様にできます。

これを繰り返してLive2Dキャラクターのアニメーションを付けていきます。

「Live2D Cubism Editor」内で作成したアニメーションも、「○○○.motion3.json」をLive2Dで書き出し、After Effectsのエフェクトコントロール内にある「Motion」→「Import」から読み込む事で再現できます。

Live2D内でアニメーションを作る方法はこちらのページに記載しています

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「○○○.model3.json.cae」レイヤーはコピーも出来るので、一部表示・非表示してAfter Effects特有のエフェクトをかけることも出来ます。

Adobe After EffectsでLive2Dが使えると表現の幅がグッと広がる!

これでLive2DとAfter Effectsを使って他では出来ないような表現もできるようになり、OPやMVなどに使える機能だと思います。

ぜひいろんな場面で活用してください!

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