Vtuberイラストの費用は?サイズ別の相場価格や依頼時の3つの注意点

VTuberのモデルやイラスト制作もしているイラストレーターさらえみ(@saraemiii)です。

長期間の特殊な制作になり、その料金もピンキリで想定にしくいのが、VTuberモデル制作です。

でもある程度予算を想定しないと、依頼もしにくいと思います。

そこで依頼検討の参考になるよう、制作料金の相場と『どういったところにお金がかかるのか』を紹介していきます。

目次

全身で標準的な動きを想定した場合の相場

6~8等身で、上下左右の顔の向きとまばたきや口パク等基本の動きができる、特殊な動きをつけない標準的なVTuberを制作する場合です。

VTuberモデル用イラスト=キャラクターデザイン+特殊イラスト

VTuberモデルの “イラスト”部分の制作は、5~15万円が相場です。

有名なクリエイターや企業だと20~40万円、駆け出しだと5~10万円以下の方もいらっしゃいます。

VTuberモデルに必要なイラスト作業は、キャラクターデザイン作業とVTuber独特のパーツ分けしたイラスト作業になります。

コミュニケーション取りながら考えて制作する作業量がかなり大きいため、1枚絵の制作よりも多く費用がかかります。

モデリングは10万円~

VTuberのイラストを動かすには “モデリング”という作業も必要になります。

モデリングの相場は10万円~で、専業の方もいればイラストレーターでモデリングもされる方もいます。

こちらも有名なクリエイターや企業だと20~40万円、駆け出しの方なら10万円以下でされている方もいらっしゃいます。

さらえみ

私も標準的なモデリング技術はあります。
スケジュールや条件によっては、モデリング専業のモデラー様におまかせすることもあります。

マスコットサイズの相場

2~3等身でマスコットサイズのVTuberモデルの “イラスト”部分の制作は、3~10万円が相場です。

こちらもクリエイターや企業によりピンキリです。

モデリング費用は5~10万円といった感覚です。

マスコットサイズは、高等身より描く量が少なく動きも単調になる分、安くはなります。

さらえみ

シンプルな絵になるのでVTuber感は薄れますが、老若男女に受け入れられやすいデザインになるので、PR等にも活用できそうです。

上半身のみにしても料金1/3程度しか安くならない理由

実際に活用するのは胸から上の上半身なので、VTuberモデル作成は上半身だけで節約しようと考える方もいます。

全身よりは、作画もモデリング部分も減り、安くはなりますが、半額にはなりません。

VTuberのよく動く&よく見られる部分は顔まわりに集中しているため、腰から下が無くなっても1/3程度安くなるくらいかと思います。

VTuber依頼料金を想定する際の3つの注意点

VTuber制作で料金が上がるポイントは、表情や獣パーツやアイテムをつける等のオプションももちろんありますが、それ以外にも費用が重なる場合があります。

注意点1:イラストの利用範囲を明確にしておく

完成したモデルイラストを使って、配信以外のグッズ販売等で利益を得る場合は “商用利用”の許可が必要になります。

許可はクリエイターさんや販売規模によって違っていて、無料だったり有料だったりします。

さらえみ

私の場合は、販売規模が小さい場合は無料にしていますが、連絡いただくようにしています。
微力ながらSNSでの拡散にも協力したいと思っています。

商用利用以外にも…

  • ファンアートを描いてもらえるように三面図も作りたい
  • 無料配布するグッズを作ってノベルティにしたい
  • サムネイル用にモデルイラストを加工したい
  • 他のイラストレーターにこのモデルの1枚絵を依頼したい

といった、使いたい場面を事前にクリエイターさんと共有しておきましょう。

無断で利用すると著作権侵害に当たり、モデルを使用できなくなったり罰金の対象になる可能性も出てきます。

さらえみ

事前に『使ってほしくない場面』を聞いておいたり、他に使用する場合は連絡する旨を伝えておくと、お互い安心して活動しやすいと思います。

注意点2:完成イメージがあやふやだと修正が嵩みやすい

完成イメージがぼんやりと不明な部分があると、ラフの作成や修正が多くなりそのぶん後から費用がかかる場合があります。

完成イメージをクリエイターと共有するコツ

  • 参考画像や文字だけの情報でもなるべく多く渡しておく
  • 不明な部分があれば、迷っていることを伝えて相談する
  • 「かっこよく!」「かわいく!」だけではクリエイターから見ると何十通りもある認識を持つ
    👉️細かい資料はもちろん「かっこいい2:かわいい8」といったような指示だと共有しやすいことも。

ラフでOKを出した後に「やっぱり違ったからラフから描き直して」となると、また最初から描くことになり追加費用となる可能性が高いです。

そうならないようにひとつひとつ確認して、慎重に決定して進めるようにしましょう。

さらえみ

私はイメージを擦り合わせるためにラフが必要だと思うので、最初の見積り料金内で制限無くラフも修正も対応しております。

ただし同じ修正を10回近く繰り返すのは、お互い完成が見えず時間も労力も取られて良くないので💦その場合は仕切り直すようにしています。

注意点3:餅は餅屋!こだわるなら得意分野のクリエイターに発注する

実績やサンプルを見たらかわいいイラストが得意に見えるクリエイターに、リアルでマッチョなイラストを発注しても、ミスマッチで低クオリティなものしか出来上がりません。

そうなると、作り直しや別クリエイターに発注し直すことになり、費用が嵩むこともありえます。

動物・リアル・厚塗り・イケメン・マッチョ・ゆるキャラなどなど…イラストひとつとっても様々なジャンルがあります。

見た目の仕上がりにこだわりたいのなら『なんでも描けそうな人』ではなく、そのジャンルが得意なクリエイターを探して見つけた方がスムーズにイメージ通りに完成します。

さらえみ

残念ながらイラストレーターならなんでも描けるというわけではありません。

例えば…安いからといってサンプルイメージとミスマッチな方に発注をすると出来上がらずにプロジェクトが頓挫してしまうことも。これでは結局時間面でも金銭面でもコストがかかってしまいます。

注意点4:作業分散してリッチに or 一括でスマートに…制作の方向性を考えておく

VTuberモデル制作は “デザイン+イラスト制作” と “モデリング” に大きく別れます。

“デザイン+イラスト制作”はイラストレーターに、”モデリング”はモデラーさんにと、それぞれ専業の方に依頼すると、伝達の手間や費用はそれぞれかかりますが、専業ならではの磨き上げられた技術を存分に活用することができます。

一方で、”デザイン+イラスト制作” も “モデリング” もトータルで出来るクリエイターさんにおまかせすると、最初から情報伝達が一貫していて手間が少なく、途切れることなくスムーズに一気に完成まで持っていけます。

さらえみ

どちらもそれぞれのメリットがあります。
費用のかかり方も変わってくるので、どういう形で制作してもらうかは決めておきましょう。

さらに『より人に見てもらうための工夫』『VTuberの差別化方法』といった、VTuber活動のコンセプト部分から相談する場合は、モデル制作するだけでなくコンサルに近くなるので、更に費用がかかってきます。

安い料金で任せた際に発生する可能性のあるリスク3選

料金がピンキリなVTuberモデル制作ですが、作りたい内容によっては安ければ良いということはありません。

安く依頼したい場合には、起こりえるリスクを踏まえて考えるようにしましょう。

リスク1:追加注文したい時には廃業しているかも?

安い料金で受け付けている方は、実績が少ない駆け出しの方が多いです。

料金が安いままだと生活に支障をきたしてしまい、クリエイター業が続けられなくなってしまいます。

上手く成長されていれば良いのですが、活動1~2年後に新しい髪型や服装にしたくても連絡とれずに廃業されていた…ということも、結構ありえます。

さらえみ

私も過去にロゴデザインを依頼したデザイナーさんが、数年後連絡つかず活動終了していた経験があります💦

追加注文の際は別のクリエイターに依頼しても良いかを確認しておくと、この万が一のリスク対策にはなるかと思います。

リスク2:契約や著作権、金銭の対応に関して不安が残る可能性が

安く受け付けている方の中には、副業や趣味で活動されていて、事業者としての対応が不十分な場合があります。

さらえみ

慣れているクリエイターだと、取引ごとに書類や金銭の対応経験があるので、進行しやすく書面や制作途中のラフの確認もしやすいはずです。

制作条件や著作者まわりの許可、見積りや請求書など、不明な部分が無いかチェックすることで対策になります。

リスク3:実績が薄い=クオリティが低い場合も

「完成してみたら思ってたクオリティと違った…!」なんてこともありえます。

やはりどうしても制作経験数はクオリティにも直結してしまいます。

依頼前に、これまでの実績や制作されたVTuberモデルが動いている姿など、しっかり確認しておくとリスクを減らせます。

作りたいVTuberの完成イメージと料金のバランスを考えて決めよう

VTuberモデルの制作費用には、依頼内容やクリエイターの状況などなど様々な理由があります。

『そこまでハイクオリティが必要なのか』
『わからないところはプロの意見を求めたい』
『有名クリエイター作でスタートダッシュ決めたい』

などなど、作りたいVTuberの完成イメージを持った上で、料金とのバランスが合うかどうかを見て、依頼の判断すると失敗しにくいと思います。

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