国内外問わずVTuberモデルから関連イラストまで制作しているイラストレーターさらえみ(@saraemiii)です。
VTuber市場規模は2022年には約2,800億円以上になっており、日本だけでなく世界を巻き込んで経済にも影響を与えています。
自己表現や良さを知ってほしいとVTuberとして活動をするも、認知度アップに伸び悩む方も多いです。
誰でもなりやすい反面、策の無いままスタートしても埋もれてしまうのが大半だと思います💦
そこで認知度を上げるために意識するポイントと、スパチャやメンバーシップだけじゃない収益化方法を解説します。
VTuberの魅力と7つのメリット
メリット1:キャラクターがもたらす親しみやすさ
キャラクター姿による配信は初見の視聴者にも親しみやすく、内面の魅力に集中してもらいやすいです。
その結果ファンとの距離が近くなり、交流が生まれやすくなります。

もちろん活動にはトーク力や中身に惹かれてファンがつくものですが、最初に興味を持ってもらえたり、敷居を低くして見てもらいやすくするには、見た目のキャラクターの効果も大きいです。
- 見た目が幼くても中身は大人で経験豊富なエピソードトークを展開
- 女性アバターで女性らしい声にボイスチェンジして活動している男性
- 女性アバターで声も男性のまま活動している方
- もちろんその逆も
- 服を着こなした動物の擬人化モデル
- エルフなど架空の種族の見た目
⋯と、見た目×中身の掛け合わせは無限大。
実在する人間より多種多様な個性を発揮できます。
さらに事務所のグループ感やVTuber同士の関係性も、親しみやすい魅力の1つになります。
メリット2:顔出しせずに表現できる安心感
実在の顔を出さないため、個人情報流出やネット上の誹謗中傷といったリスクを抑えて活動できます。
見た目を気にせず本来のトークやスキルを発揮できるので、自信を持って配信できるのも利点です。



インターネットで活動すると、個人情報の流出や嫌がらせなど、顔出しした際の不安はありますよね。
加えて、自分が感じている見た目のコンプレックスを無くした好きな姿で、のびのびと本来のスキルや魅力を発揮できる効果もあると思います。
顔出ししない分、雑談やゲーム配信などトークメインの活動だけになると思われがちです。
しかし、最近のVTuberはそれを逆手に取って、手袋や着ぐるみの手で手元の作業を撮影したり、3Dや着ぐるみの体を手に入れてコンサートやリアルイベントを行ったりと『2次元なのにできないと思われてたあれもこれも挑戦してしまう』魅力をアピールする方もいます。
メリット3:趣味・特技を活かせる新しい自己表現
ゲーム実況、歌ってみた、イラスト講座など、多彩なジャンルで動画を通じた自己表現が可能です。
これまで埋もれていた才能がVTuber活動をきっかけに注目されることも十分ありえます。
- キャラクターデザインでアニメ好きに訴求
- ライブ配信で会えるアイドルのような交流
- ゲーム実況でゲーマー層も取り込む
- 専門分野を面白い解説で初心者も惹きつける
- 観光地のニッチな魅力を発信して活性化
といった、VTuber一人で複数の市場にアプローチできる点も強みです。



今やアニメ好きは10代~50代までかなり厚い層になっています。
私もVTuberを見ていて、これまで全く興味の無かったゲームを知れたり、聖地に遊びに行くきっかけになったりと、影響を受けています。
日本のアニメが海外で人気なのもあって、国を超えて興味を持ってもらえるのも大きいです。
メリット4:過去の配信資産が蓄積していく
活動を続けるほど過去動画のストックが増え、後からの視聴や広告収入源になる点もメリットです。
新しいファンがアーカイブ動画を遡って視聴すれば再生回数が伸びますし、蓄積した動画は「自分の得意分野・実績」を示すポートフォリオにもなります。



長く続けているVTuberは現時点で7~8年分。
惹かれたコンテンツがそれだけ見れる楽しみもありますが、最初の頃の素人感にもエモさが出て素敵なコンテンツになります。
メリット5:配信スキル・トークスキルの向上
配信活動では常に「話す力」が求められます。
最初は拙かった話し方も回数を重ねるうちに慣れて上達し、トークスキルが磨かれていきます。



最初から喋りが上手い必要はありません。
たどたどしい話し方から聴きやすい喋り方に成長していくのも、視聴者が応援したくなるコンテンツになります。
私も喋りは上手くないですが・・・
そんなに上手くなくても、世界中でいろんな人がいる配信上では『味』になる可能性もあります。
継続的な発信によりコミュニケーション能力や企画力が向上し、それがさらに面白い配信につながる好循環が生まれます。
メリット6:ファンとの濃密な交流が可能
VTuberはライブ配信やコメントを通じてファンとリアルタイムに交流できます。
双方向のコミュニケーションによりファンの愛着が強まり、「推し」を応援したい、活動を支えたいという熱量が生まれます。
このようなファンの熱狂的な応援はVTuber文化の特徴であり、企業PRにおいてもファンの共感や参加を得やすい土壌となっています。
メリット7:認知度アップとしても期待できる
<SNS別 アクティブユーザー数>
- YouTube 7,120 万人
- X 6,700万人
- TikTok 3,300万人
このように、特にYouTubeはアクティブユーザー数が他のSNSに比べて多いです。
さらに動画という誰でも見やすいメディアなので10代~60代まで視聴年齢層も幅広く、現代の子どもは幼少期から親に与えられてYouTubeが馴染みやすくなっているとも考えられます。
先陣切った数々のYouTuberやVTuberの活躍のおかげで、認知度アップも期待できる場となっています。



キャラクターの姿として活動できるVTuberは、様々な魅力がありますが、親しみやすく初めて出会う視聴者にも伝えやすいのは大きなメリットだと思います。
さらにVTuber市場は国内外問わず年々大きくなっています。
VTuber活動3つのデメリットと対策
一方で、VTuberとして活動する上で押さえておきたい課題や初期ハードルもあります。
ただし適切に対策すれば大きな問題にはなりません。
デメリット1:設備に費用がかかる・・・費用対効果を比較して検討
VTuberになるにはキャラクターモデルの制作や配信用の機材(PC、ウェブカメラ、マイク等)が必要です。
本格的にやろうとすると初期投資がかさみます。
まずはキャラクターモデル制作について、一覧表にまとめてみました。
メリット | デメリット | 費用相場 | |
---|---|---|---|
静止画 | キャラクターイラスト1枚あれば、すぐ開始できる。 | VTuberと呼びにくい。 安っぽく感じる。 | 5,000円~50,000円 |
汎用モデル | 既存の動くVTuberですぐ開始できる。 | デザインが他者と被る。 固定イメージが付くリスクがある。 | 1,000円~100,000円 |
買い切り販売モデル | 他者と被らないデザインで、動くVTuberとして即デビュー。 | 自分のコンセプトに合うモデルが見つからない場合も。 | 10,000円~200,000円 |
イラスト+モデリングを 同じクリエイターに オーダーメイド | 一人に任せるため、連絡や調整がスムーズ。 | 作業が集中するぶん、完成まで時間がかかることがある。 | 100,000円~300,000円 |
イラスト・モデリングは 別々のクリエイターに オーダーメイド | それぞれ専門クリエイターの高い技術と短納期が期待できる。 | 修正時に両者の調整が必要となり、手間が増える場合がある。 | 200,000円~400,000円 |
最高峰のクリエイターに オーダーメイド | リッチで目を引くビジュアルを実現できる。 クリエイターの知名度が認知や注目度にも繋がる。 | 人気ゆえにスケジュールが埋まりやすく、完成まで数か月〜1年待つこともある。 | 400,000円~1,300,000円 |



モデルは最初に自分を見つけて覚えてもらうためにも大事な要素。
とはいえ、オーダーメイドだと決して安くはない金額になってきます。
費用を抑えるために、最初のうちは静止画や汎用モデルでとりあえず始めてみるケースもよくあります。
安っぽさを感じやすく他所でも見たデザインになるので、VTuberとしてのキャラクター性や親しみやすい効果は薄れます。
1点物の買い切りモデルであれば、本格的なVTuberモデルとしてすぐデビューできます。



ちなみに私さらえみもモデルを制作・販売しています。
上半身のみですが、汎用モデルは下記のBOOTHから。
オーダーメイドは当WEBサイトのTOPから承っております。
作りたいイメージを丁寧にお聞きして制作していきます。


静止画 → 2Dモデル → 3Dモデル
というように、活動が成長していく過程でモデルも段階的に進化していく手法を取るVTuberもたくさんいます。
これなら初期費用は抑えられて「ファンが付いてからオリジナルモデルお披露目」というイベントを作ることも可能です。



このステップの中で、『別衣装ver』や表情や動作が増える『モデルアップデート』も成長イベントとして1つのコンテンツになります。
もちろん初期からお金をかけてハイクオリティなモデルを用意するメリットもあります。
動きや見た目の完成度が高ければ注目されやすく、制作を依頼するクリエイターの知名度によって最初の話題づくりが期待できます。
クオリティの高い自分だけのキャラクターで活動に集中できるうえ、「これだけ投資したのだから頑張ろう!」とモチベーション向上にもつながります。



企業として公式VTuberを立ち上げる場合も、ブランドイメージに見合ったモデルクオリティやデザインが必要かと思うので、予算に応じてプロに依頼する価値は十分あります。
ただし費用をかければ必ず成功するとは限らないので、クリエイターの実績や経歴などもチェックし慎重に進めることが大切です。
PC・カメラ・マイクといった機材については、こちらの記事にまとめています


デメリット2:継続的な発信が難しい・・・だからこそ続けだけでも目立つ存在に
VTuberに限らず、ブログやSNSでも発信を継続するのは簡単ではありません。
特に動画制作や配信は手間も時間もかかるため、途中で挫折しやすい点が課題です。
活動を継続するコツ6選
- 熱意のある得意分野に集中してできるだけ早く視聴者を呼び込む
- 「動画1本アップする」といった自分で出来る小さな目標を立てる
- 1歩先で活躍している人のコンテンツを参考にする
- 登録者数など他人と比較せず自分の作業に集中する
- ルーティン化しやすくなるよう作業を工夫する
- 無理をせずに時間がかかるときはリスケをする



私がSNSでの投稿などを続けてみて、継続するために必要と感じた事です。参考になれば幸いです。
デメリット3:将来のキャリアが不透明・・・まずは趣味・副業から始めるのが吉
VTuber文化はここ10年くらいで確立されてきたもので、まだまだ新しい分野です。
個人勢VTuberの場合はフリーランス同様の働き方となり、安定収入の保証はなく、会社員よりリスクもあります。
最初からVTuber「だけ」で稼ごうとせずに、趣味や副業として始めていくほうが精神的・経済的な余裕を保ちながら取り組めて、良い結果も出やすくなります。
企業がVTuberを立ち上げる場合も、短期的な利益より長期的なブランド育成やファンコミュニティ形成を目標に置くと、ファンも応援しやすく良い成長に繋がると思います。
徐々に実績や収益がついてきてから本格的に事業化しても遅くありません。
現在大きなプラットフォームであるYouTube自体が無くなることは今のところ考えにくいですが、不安でしたら第2第3のプラットフォームとしてTwitchやニコニコ動画、OPENREC.tvなどの選択肢もあります。
より多くのファンに見てもらうための3ステップ
継続的な活動と成果を得られるのは、配信や動画を見てくれるファンあってこそです。
「とにかくやってみる!」という勢いもとても大事ですが、同時に視聴者に応援してもらうための工夫にも目を向けないと成果に繋がりません。
ステップ1:強みを見つけるためにまずは量をこなす
まずは自分の得意分野や情熱を注げるテーマで、いくつか動画や配信を試し、評価やコメントなど視聴者の反応を見ます。
質ももちろん大事ですが、最初のうちはある程度の量をこなさないと自分の強みも見えてきません。
そして視聴者層の傾向や伸びやすいジャンルを分析して好評なコンテンツに注力していくのが、ファンを集めていくスタンダードな道です。



これはYouTubeに限らずですが、ある程度の量は出さないと自分の何が人に見られやすいコンテンツになるのか、傾向と対策は見つかりません。
1,2本出して「ダメだった」と思わずに、最初は量を出す意識を持ちましょう。
私はブログやSNSでこれを体感できましたが、YouTubeはまだまだなので頑張ります💪
ステップ2:視聴者の満足度を高めていく
上記の評判の良いコンテンツのジャンルに注力していくのも当てはまりますが、視聴者が少しずつ増えてきたら、満足度を高めて離れにくくしていく工夫も必要です。
ファンの声や競合をリサーチして、より喜んでもらえるコンテンツ作りに注力していきます。
ファンとの信頼関係が築ければ、視聴者数・評価・課金といった様々な形で支えてもらえるようになります。



VTuberモデルのアップデートや、ファンが安心できるサムネイル、背景セットのデザインも、満足度を高める効果的なコンテンツのひとつになります。
ステップ3:新規でも見やすい空気づくり
常連が増えてくると、内輪だけで盛り上がって新規が見づらくなってしまいがちです。
常連さんももちろん大事ですが、新規視聴者が増えにくくなってしまうと、成長にも繋げにくくなります。
- 新規向けの説明を必ず入れる
- 内輪ネタは新規にもわかる補足を入れる
- 今してることを画面内テキストで表示
- 常連だけでなく初見のコメントも拾う
- 嫌がらせコメントを適切に対処する
といった工夫で、新規でも見やすい空気感になります。



エンターテイナーとして活躍しているベテランの方ほど、ナチュラルにこれらをされているように見えます。
嫌がらせコメントの対処方法
視聴者が増えてくるといろんな人が見に来るので、どうしてもコメントを荒らす人が出てきてしまいます。
コメントやチャットは、他の視聴者にも見えて空気が悪くなる原因にもなるので適切に対処していきましょう。
- NGワードやNGユーザーを設定しておく
- コメントに参加をチャンネル登録者限定にする
- ブロックルールを明記しておく
- モデレーターを常連から任命し管理してもらう
といった対処を取ることができます。



嫌がらせする理由は案外配信者には関係ない事が原因だったりします。
専門家なら根本的な原因の対処もできるかと思いますが、専門家でもない私達にはどうしようもできないので、このような方法が主流になります。
VTuberが収入を増やす6つの方法
VTuberとして収入を得る主要な手段は、大きく分けて6つあります。それぞれ特徴とポイントを見ていきましょう。



グッズや課金コンテンツが多すぎると『儲けが目的なのかな?』と感じて引かれてしまうこともあります。
でも、うまく活用すればファンの満足度や愛着を高めることもできます。
例えば、活動初期に期間限定のアクスタを販売しておくと、長く応援してくれているファンにとっては嬉しい思い出になります。
お金をいただくコンテンツは、出す量やタイミングを慎重に考えることが大切です。
収益化1:広告収入
YouTubeなどプラットフォーム上で動画に流れる広告から得られる収入です。
視聴者が再生する際に表示されるCMの広告料の一部が配信者に支払われます。
YouTubeでは、日本だと概ね1再生あたり0.05円~0.1円程度とも言われており、かなり低い単価になります。



ちなみに広告の無いYouTubeショートは収入にはなりにくいですが、手軽に見やすいため多くの人に視聴されやすく、定期的に投稿すれば認知度UPに繋がりやすいと言われています。
YouTubeで広告収入を得るには…
- チャンネル登録者数500人以上
- 直近90日で動画3本以上公開
- 過去1年の総再生時間が3,000時間以上または直近90日のショート動画再生回数が300万回以上
- 18歳以上であること
- コミュニティガイドラインの違反がないこと
- ガイドラインに準拠したコンテンツを作成していること
…という条件があり、クリアすると『YouTubeパートナープログラム』申請ができるようになります。
約1ヶ月程度で審査が行われ、合否が確定します。
そして収益を獲得するにはGoogle AdSenseのアカウントも必要になります。
YouTube開設できていれば簡単に作れます。
収益化2:投げ銭・スーパーチャット
ライブ配信中に、視聴者からお金を受け取れるシステムです。
YouTubeでは『スーパーチャット』と呼ばれ、視聴者が送信できる金額は(端末によって変わりますが)最低100円~最大50,000円までとなっています。



スーパーチャットは、通常のライブ配信でも投げられますが
・誕生日配信
・新衣装発表
・3Dモデル完成
・登録者数◯万人記念
・耐久企画の達成時
といったイベントで、お祝いの気持ちとして投げてもらえる傾向があります。
YouTubeでスーパーチャットを受け取れるようにするには…
- 登録者数が500人以上
- 直近90日で動画3本以上公開
- 年間で再生時間が3,000時間以上、または90日間でショート動画の視聴回数が300万回以上
- 18歳以上であること
- コミュニティガイドラインの違反がないこと
- ガイドラインに準拠したコンテンツを作成していること
…などが条件にあります。
そして収益を獲得するにはGoogle AdSenseのアカウントも必要になります。
YouTube開設できていれば簡単に作れます。
収益化3:メンバーシップ等のファンクラブ会費
ファンクラブを開設し、入会者から定期課金収入を得るケースもあります。



会費は500円程度から数千円まで様々です。
同じコンテンツで料金違いの2プランを設置する方もいます。
隠れたコンテンツを見たくて500円払う人もいれば、応援したい気持ちから高額プランを選んでくれるヘビーユーザーもいます。
YouTube メンバーシップ機能
チャンネル登録者向けに、月額○○円のプランを設定して会員限定コンテンツを提供できます。
会員費はチャンネルごとに設定ができ、金額を変えた複数プランを設定することもできます。



YouTubeではメンバーシップに入ると
・限定配信
・限定動画
・限定テキスト投稿
・メンバー専用スタンプ
・メンバー専用絵文字
といった特典があり、どれだけ長く参加していたかまで可視化できるようになります。
YouTubeでメンバーシップを開設するには…
- 登録者数が500人以上
- 年間で再生時間が4,000時間以上、または90日間でショート動画の視聴回数が1,000万回以上
- 18歳以上であること
- コミュニティガイドラインの違反がないこと
- ガイドラインに準拠したコンテンツを作成していること
…という条件があり、クリアすると『YouTubeパートナープログラム』申請ができるようになります。
約1ヶ月程度で審査が行われ、合否が確定します。
そして収益を獲得するにはGoogle AdSenseのアカウントも必要になります。
YouTube開設できていれば簡単に作れます。
pixiv FANBOX
クリエイターが設定した月額の会員費を払ってもらい、会員しか見れない文章やイラストコンテンツを楽しんでもらうことができます。
会員費は金額を変えた複数プランを設定することもできます。



絵描きや小説家、漫画家など、モノづくりが得意なVTuberを中心にこの『FANBOX』もよく使われています。
収益化4:グッズ売り上げ
オリジナルグッズを販売して収益に繋げているVTuberもたくさんいます。
画面上だけでなく、手にすることができる物があるのはファンにとっても嬉しいものです。



ファンが少ない初期にグッズを作りすぎると、売れずに制作費だけがかかって赤字になったり、在庫を抱えることも多いです。
最初にお伝えした通り『出す量やタイミング』を慎重に考えるのが大事で、収入が無いうちは思い出作りのステッカーや缶バッチなどの小さなアイテムにするか、人気が出てから計画するのをオススメします。
支払う側がクレカやPayPalなど選べるとスムーズに支払えて助かるので、それらが使える有名サービスを利用すると良いです。
グッズを制作して販売できる有名サービスはこちら。
BOOTH
pixivが運営している『BOOTH』は、データ販売も物販もできるお店をネット上に作れます。
クリエイターにおなじみのpixiv内のサービスなので、VTuberとの相性も良く、大手V事務所も使っていたこともあり、利用者も多いです。


BASE
クリエイターに限らず幅広く人気の『BASE』を使ってネットショップを運営する方もいます。
食品やガジェットなどより自由な品物とお店づくりができます。


YouTubeショッピング機能
YouTubeの動画ページから直接ECサイトに飛べる『YouTubeショッピング機能』もグッズ販売に役立ちます。
動画を観た流れで直接購入ページに飛べるため、ファンの熱量が高い時に購入しやすくなります。
YouTubeショッピング機能を使うには…
- チャンネル登録者数10,000人以上か、公式アーティストチャンネルである
- 広告収入と同様に『YouTubeパートナープログラム』への参加
…という条件があります。
収益化5:企業案件・タイアップ
企業から依頼を受けて、動画や配信で商品を紹介したり、コラボ企画に参加することで収益を得られます。
企業との仕事なので、案件内容によって自由度は制約されることもありますが、1回あたりまとまった報酬が期待できます。



応援しているVTuberがおすすめする商品や関わっている企画なら、ファンも興味を持ちやすく『自分も試してみよう』と気軽に購入できます。
私もよく買います!
VTuberのキャラクター性や得意分野にマッチする商品なら、普段視聴するユーザーとも相性が良く、紹介する側も商品PRをしたい側も良い結果に繋がりやすくなります。
収益化6:イベント出演料
VTuberがリアルまたはオンラインのイベントに出演し、出演料やチケット収入を得るケースです。
VTuber自身が主催してファン向けイベントを開く場合や、外部の大型イベントにゲスト出演する場合もあります。



リアルイベントは何かと経費(場所代や設備費など)がかかるので、ある程度ファンのいる方でも、経費を差し引くと赤字に…となる場合もあります。
ですが、ファンと近くで会える貴重な場なので、より身近に感じて好きになってもらうために採算度外視で開催することもあるようです。
デビューしたてのVTuberにはハードルがありますが、バーチャルとリアルの垣根を越えた熱量の高い貴重な機会として注目されています。
収入が増えてきたら…事業としての意識も必要に
まとまった収入が発生するようになったら、事業主としての対応も必要になってきます。
具体的には、
- 守秘義務や権利について契約書を交わす
- 請求書の発行などの事務手続き
- 確定申告をして税金を納める
といったものは避けて通れません。
個人の場合、突然こうしたビジネス業務に直面して戸惑うこともありますが、『知らなかった』では済まされないので注意が必要です。



現在では、配信業を生業にしている方も多くなり、ビジネス業務のやり方も動画や書籍などでくわしく知ることができます。
収益が大きくなってきたら、専門家に相談して法務・会計面を整備することをおすすめします。
VTuber活動も見てくれる人を意識することが大切
VTuber活動の最大の魅力は、キャラクターとして親しみやすい姿で、熱量の高いファンコミュニティを育てられることにあります。
個人でも大企業や大手メディアでなくても、配信や動画で得意分野を発信し続ければ、ファンが口コミで輪を広げ認知度を着実に押し上げてくれます。
広い配信の世界なら、コラボやお仕事など、今までにない可能性も拡がります。
一方で収益化は“ファンの信頼”を土台にした次のステップとなります。
紹介したように様々な手段がありますが、いずれもファンが『応援したい』と感じてくれたからこそ成立するものです。
まずはコンテンツの質と発信の継続でファンを惹きつけ、認知度を高められるよう楽しく努力していきましょう。



結局のところ、楽しくないと継続も努力もできません!
しんどいと感じたら、一旦ひとやすみして、エネルギーチャージされたら原因と対策を練り直していきましょう。