VTuberとして発信もするイラストレーターさらえみ(@saraemiii)です。
VTuberをはじめるにあたって、どんな収入の増やし方があるのか気になる人は多いハズ。
有名な方の中にはVTuber専業で生活できるどころか、その何倍もの稼ぎを出す方もいて夢のある世界だと思います。
実際どんな方法で稼いでいけるのか見ていきましょう。
VTuber活動の収益化で得られる5つのメリット
顔出しをせずに活動できる
キャラクターを介して配信するVTuberの最大のメリットは顔出しリスクを避けて活動できることです。
広大なインターネットで活動すると、個人情報の流出や嫌がらせなど、顔出しした際の不安はありますよね。
加えて、自分が感じている見た目のコンプレックスを無くして、のびのびと本来のスキルや魅力を発揮できる効果もあると思います。
VTuberだと顔出ししない分、活動に制限がかかると思われがちです。
が、最近のVTuberは、手袋や着ぐるみの手で手元の作業を撮影したり、3Dや着ぐるみの体を手に入れてコンサートやリアルイベントを行ったりと『2次元なのにできないと思われてたあれもこれも挑戦してしまう』魅力もあります。
趣味や得意分野で稼げる可能性がある
ゲーム配信・作業配信・カラオケ配信など、通常の仕事とも文章だけの発信とも違った、動画での自己表現ができるのも魅力の1つです。
これまで目立たなかった人でも得意分野を披露して輝くことも充分ありえる世界です。
YouTubeは、趣味の発信でも見てもらえたり、直接顧客に知ってもらえるなど、今までに無かった新しい稼ぎ方としても注目されていますね。
過去の動画やアーカイブも収入経路になる
活動を続けていくと、過去の動画がどんどん蓄積されていきます。
- 最近のファンが見て新たな再生数に繋がる
- まだ出会えてないファンを呼び寄せられる
- 得意分野のスキルを証明でき仕事に繋がる
というように、これまでの蓄積が新たな価値を呼びます。
トークスキルが磨かれる
VTuber活動は何をやるにしても喋ることが必要になります。
回数を重ねることで喋ることに慣れて、トークスキルも磨かれていきます。
最初から喋りが上手い必要はありません。
たどたどしい話し方から聴きやすい喋り方に成長していくのも、視聴者が見ていて楽しいコンテンツになります。
私も喋りは上手くない方ですが、そんなに上手くなくてもいろんな人がいるYouTube上では『味』になる可能性もあります。
ファンとの交流が生まれる
配信は誰でも活動できる場所なので、有名では無かった人にもファンができ交流が生まれていきます。
特にVTuberは、キャラクターの見た目が親しみやすいため、話に集中できて内面の魅力も感じ取りやすく、ファンがつきやすいと思います。
VTuber活動のデメリットと対策
設備に費用がかかる・・・節約方法と費用かけた際のメリット
VTuberはどうしても、モデル・アバターの制作や、カメラマイクなどの最初の設備に費用がかかります。
節約するなら・・・静止画や汎用モデルから始めても。
まずは静止画や汎用モデルから始めて、人気が出てきたらしっかりお金をかけてVTuberモデルを作るというケースもあります。
- 静止画や汎用モデル(誰でも使えるモデル)なら比較的安く始められる
- 「初期投資かけたのに上手く活動できず損をした」というリスクを減らる
- ファンがついてからVTuberモデルを作るとお披露目する日が1つのイベントになる
といったメリットがあります。
ちなみに私さらえみも上半身のみの汎用モデルを販売しています。
結構色々できるモデルで、よく購入されていますので、ぜひ下記リンクから見てみてください。
費用をかけてVTuberを始めるメリットは・・・
- 見た目も動きも上質なモデルで注目されやすくなる
- クリエイターの知名度で最初の拡散力が期待できる
- お気に入りのオリジナルモデルで活動に集中できる
- プロのスキルでスムーズにモデルを作ることができる
- 無駄にしないよう活動を頑張ろう!とやる気が増す
といったメリットがあります。
スタートダッシュをしたい、モチベーションを上げたい、公式として見た目を整えたい・・・という場合には、最初からしっかり作ると良さそうです。
継続的な発信が難しい・・・だからこそ続けると目立つ存在に
ブログやSNSも続けるのが難しいと言われている中、配信や動画制作は手間がかかる分、継続するのはなによりも難しいです。
活動を継続するコツ6選
- 得意分野に集中してできるだけ早く視聴者を呼び込む
- 「動画1本アップする」といった自分で出来る小さな目標を立てる
- 既に活躍している人のコンテンツを参考にする
- 登録者数など他人の数値と比較せず自分の作業に集中する
- ルーティン化しやすくなるよう作業を工夫する
- 無理をせずに時間がかかるときはリスケをする
私がいろいろ続けてみて継続するために必要と感じた事です。
参考になれば幸いです。
将来のキャリアが不透明・・・まずは副業から始めるのが吉
VTuber文化はここ10年くらいで確立されてきたもので、まだまだ新しい分野です。
フリーランスと同じ働き方になるため、すぐに稼げる保証は無く会社員よりも不安定です。
最初からVTuber「だけ」で稼ごうとせずに、副業や趣味として始めていくほうが気持ちの安定にも繋がり、良い結果も出やすくなります。
VTuberが収入を増やす6つの方法
広告収入
動画を視聴していると間に流れてくるCM。
その広告費の一部が広告収入として配信者に入ります。
YouTubeでは1再生あたり0.05円から0.8円と言われており、さらに短い動画のYouTubeショートでは1再生あたり0.003円から0.01円程度とかなり低い単価になります。
YouTubeショートは収入にはなりにくいですが、手軽に見やすいため多くの人に視聴されやすく、定期的に投稿すれば認知度UPに繋がりやすいです。
YouTubeで広告収入を得るには…
- 登録者数が1,000人以上
- 年間で再生時間が4,000時間以上、または90日間でショート動画の視聴回数が1,000万回以上
- 18歳以上であること
- コミュニティガイドラインの違反がないこと
- ガイドラインに準拠したコンテンツを作成していること
…という条件があり、クリアすると『YouTubeパートナープログラム』申請ができるようになります。
約1ヶ月程度で審査が行われ、合否が確定します。
そして収益を獲得するにはGoogle AdSenseのアカウントも必要になります。
YouTube開設できていれば簡単に作れます。
投げ銭・スーパーチャット
リアルタイムのライブ配信中に、視聴者からお金を受け取れるシステムです。
YouTubeの『スーパーチャット』では、視聴者が送信できる金額は端末によって変わりますが最低100円~最大50,000円までとなっています。
スーパーチャットは、通常のライブ配信でも投げられますが
・誕生日配信
・新衣装発表
・3Dモデル完成
・登録者数◯万人記念
・耐久企画の達成時
という場面で、お祝いの気持ちに多くの人から投げてもらえる傾向があります。
YouTubeでスーパーチャットを受け取れるようにするには…
- 登録者数が500人以上
- 過去90日間で最低3回の動画公開
- 年間で再生時間が3,000時間以上、または90日間でショート動画の視聴回数が300万回以上
- 18歳以上であること
- コミュニティガイドラインの違反がないこと
- ガイドラインに準拠したコンテンツを作成していること
…などが条件にあります。
そして収益を獲得するにはGoogle AdSenseのアカウントも必要になります。
YouTube開設できていれば簡単に作れます。
メンバーシップ等のファンクラブ会費
ファンクラブを開設し入会者から定期的な収入を得るケースもあります。
会費は500円程度から数千円まで様々です。
同じコンテンツで料金違いの2プランを設置する方もいます。
隠れたコンテンツを見たくて500円払う人もいれば、応援したい気持ちから高額プランを選んでくれるヘビーユーザーもいます。
YouTube メンバーシップ
配信者が設定した月額の会員費をYouTube上で払ってもらい、会員しか見れない動画や文章コンテンツを楽しんでもらうことができます。
会員費はチャンネルごとに設定ができ、金額を変えた複数プランを設定することもできます。
YouTubeではメンバーシップに入るとコメント欄で使える『カスタム絵文字』など、会員しか使えない機能があります。
こういった機能でどれだけ長く参加していたかも可視化できるようになります。
YouTubeでメンバーシップを開設するには…
- 登録者数が1,000人以上
- 年間で再生時間が4,000時間以上、または90日間でショート動画の視聴回数が1,000万回以上
- 18歳以上であること
- コミュニティガイドラインの違反がないこと
- ガイドラインに準拠したコンテンツを作成していること
…という条件があり、クリアすると『YouTubeパートナープログラム』申請ができるようになります。
約1ヶ月程度で審査が行われ、合否が確定します。
そして収益を獲得するにはGoogle AdSenseのアカウントも必要になります。
YouTube開設できていれば簡単に作れます。
pixiv FANBOX
クリエイターが設定した月額の会員費を払ってもらい、会員しか見れない文章やイラストコンテンツを楽しんでもらうことができます。
会員費は金額を変えた複数プランを設定することもできます。
絵描きや小説家、漫画家など、モノづくりが得意なVTuberを中心にFANBOXもよく使われています。
グッズ売り上げ
オリジナルグッズを販売して収益に繋げているVTuberもたくさんいます。
グッズは人気が少ないうちから出すと、売れずに制作費だけがかかって赤字になったり、在庫を抱えることも多いです。
最初のうちは思い出作りとして無料配布のノベルティにするか、人気が出てから計画するのをオススメします。
自社でECサイト作れない場合、支払う側がクレカやPayPalなど選べるとスムーズに支払えて助かるので、それらが使える有名サービスを利用すると良いです。
グッズを制作して販売できる有名サービスはこちら。
BOOTH
pixivが運営しているBOOTHは、データ販売も物販もできるお店をネット上に作れます。
クリエイターにおなじみのpixiv内のサービスなので、VTuberとの親和性も高く利用者も多いです。
BASE
BASEを使ってネットショップを運営する方もいます。
食品やガジェットなどより自由な品物とお店づくりができます。
YouTubeショッピング機能
YouTubeの動画ページから直接ECサイトに飛べる『YouTubeショッピング機能』もグッズ販売に役立ちます。
YouTubeショッピング機能を使うには…
- 広告収入と同様に『YouTubeパートナープログラム』への参加
- チャンネル登録者数10,000人以上か、公式アーティストチャンネルである
…という条件があります。
企業案件
企業から依頼を受けて、動画や配信で商品を紹介したり、コラボ企画に参加することで収益を得られます。
企業との仕事なので、コンテンツにある程度条件が付くものの、1度で大きめの収入になりやすいです。
応援してるVTuberがオススメする商品ならぜひ使ってみたいと思ってしまいます!
イベント出演料
イベントやコンサートを主催したり出演することで、参加費や出演料から収入を得ることもあります。
主催する場合には場所代や設備費など、出演でもスライド作成などの経費がかかります。
リアルイベントは何かと経費がかかるので、ある程度ファンのいる方でも、経費を差し引くと赤字に…となる場合もあります。
ですが、ファンと近くで会える貴重な場なので、より身近に感じて好きになってもらうために採算度外視で開催することもあるようです。
収入を得るようになったら事業としての動きが必要に
なんとなく個人で趣味ではじめたら大きくなって、広告収入や企業案件で収入が入るようになった場合。
知らないでは済まないものなので、稼ぎが増えてきたら調べるようにしましょう。
より多くのファンを得るには…
とりあえずやってみる!という勢いもとても大事ですが、収益を得るには配信や動画を見てくれるファンを集める必要があります。
まずは自分の得意分野からいくつか配信や動画を出してみます。
その後、視聴者層や傾向を見て反応の良いジャンルを伸ばしていくと、収益獲得にも近づくはずです。
これはYouTubeに限らずですが、ある程度の量は出さないと自分の何が人に見られやすいコンテンツになるのか、傾向と対策は見つかりません。
2、3本出して「ダメだった」と思わずに、最初は量を出す意識を持ちましょう。
収益だけが魅力ではなく認知度アップとしても活用できる
<SNS別 アクティブユーザー数>
- YouTube 7,120 万人
- X 6,700万人
- TikTok 3,300万人
このように、特にYouTubeはアクティブユーザー数が他のSNSに比べて多く、さらに視聴年齢層も幅広いです。
様々な収益が得られる魅力もありますが、認知度アップも期待できる場になっています。
キャラクターの姿として活動できるVTuberは、様々な魅力がありますが、親しみやすく初めて出会う視聴者にも情報が伝わりやすいのは大きなメリットだと思います。
さらにVTuber市場は国内外問わず年々大きくなっています。
VTuberの収入経路は多い
以上のように、YouTubeの配信プラットフォームで得られる収入もあれば、案件やグッズといった配信外で得られる収入まで、VTuberとして稼ぐ経路は色々あります。
まだまだ成長途中の業界なので、今後新しい収入経路も増えるかもしれません。