国内外問わず仕事をしているVTuber専門イラストレーターさらえみ(@saraemiii)です。
Live2DとVTubeStudioは頻繁にアップデートされており、新機能の追加とともに動作不良が起こる場合があります。
本記事では、よくあるトラブルとその対処法を解説します。
この記事を参考に、快適なVTuber活動を楽しんでください!
モデルデータの事前準備と注意点
今回のようにVTubeStudio内で変更した設定は、インポート先のモデルデータに上書きされます。
🔰『自分のモデルをインポート』からインポート先フォルダへ

「ダブルクリック」 → 「メニュー」 → 一番上「VTSモデル変更」→ 「自分のモデルをインポート」でインポート先フォルダが開きます。

最初の頃、何度もフォルダ探して迷ったことがあります💦
モデルデータをインポートする時は元データをコピー


大切なモデルデータは必ずバックアップを残してください。
モデルをインポートする際は、元データを直接使用せず、コピー&ペーストを推奨します。
残しておけば、VTubeStudioでの設定をミスっても、インポートし直しで元に戻すことができます。



特にクリエイターに依頼された場合、表情やポーズの切り替え設定がすでに元データに設定されている場合があります。
VTubeStudioに慣れてる方は再設定できると思いますが、VTuberなりたての人は再設定に時間がかかったり、最悪無くしてしまったら大変!
VTubeStudioで設定できたらバックアップを!
VTubeStudio内で変更した設定は、インポート先のモデルデータに上書きされます。
VTubeStudioで納得いく設定ができたら、インポートしていたデータをバックアップしておきましょう。
何かアクシデントがあって再インポートする際に、バックアップが無ければせっかくの設定も消えてしまいます。
設定変更の前にできる簡単なチェック
カメラの位置や照明
- カメラが傾いて顔を捉えていない
- 部屋が暗くてカメラが認識できていない
意外とよくあるケースなので、改めて確認しましょう。
キャリブレーション


カメラが顔のパーツを認識する『キャリブレーション』がズレている場合もあるので、今一度クリックしておきましょう。
「メニュー」 → 「歯車アイコン」 → 「カメラアイコン」→「カメラON」で、キャリブレーション窓が出てきます。
対処法1:前後にふらふらする →『ガチ恋距離』をOFF


前後にふらふらする動きは、顔がアップになる『ガチ恋距離』が設定されています。
必要無い場合は「使う」をOFFにしておきましょう。
対処法2:赤面になる →『Blush when smiling』を消去


インポート直後、何もしていないのに赤面になっている場合があります。現在、VTubeStudioとLive2Dの仕様上、1番おこりやすいエラーです💦
『Blush when smiling』のゴミ箱アイコンを押して削除しちゃって問題無いです。



赤面は特定のキーを押すと出るように、通常『キーバインド』で設定するので、削除しても影響は出ません。
対処法3:片目ずつまばたき →『両目同時』に設定


バラバラにまばたきして気持ち悪い場合は、『トラッキング設定』から『まばたきの両目同時化』で『常に両目同時にする』にチェックすると解消されます。
対処法4:目線が前を見ない →『Eye Y』を調整



目線は『キャリブレーション』をかけるとあっさり治る場合もあるので、設定変更する前に試してみてくださいね!


瞳の上下設定ができる『Eye Y』を調整します。
通常「1」になっている左上の数値を、上目づかいになっているなら数値を上げて、下目になってるなら数値を下げて調整します。



この『Eye Y』のエラーも結構よくあるトラブルです。
視線が左右ズレの場合は『Eye X』の出番ですが、こちらは『キャリブレーション』で解決します。
対処法5:目が半目になる →『Eye Open~』を調整


目が半開きになってしまってる場合は『Eye Open Left』『Eye Open Right』を調整します。
一番右の数値が「1.00」になるように左側の数値を下げていきます。
オススメは左上の数値を先に「1」から「0.5」まで徐々に下げていき、まだ違和感がある場合に左下の数値も触ります。



多くの人は左上の数値だけで解消されるかと思います。
まばたきがパカパカする場合は、上にある『スムージング』を少し上げてみましょう。
対処法6:閉じ目が直線になる →『Eye Smile~』を調整


画像の右目のように、閉じ目がまっすぐで気になる場合、『Eye Smile Left』『Eye Smile Right』の左下の数値を「0.5」くらいに少し上げていきましょう。
『Eye Smile~』は笑顔目の設定で、標準「0」のままだと笑顔の目に引っ張られて真っ直ぐな目になりやすいです。



逆に、常に笑顔の閉じ目にしたいなら数値を2~3にすると反映されます。
対処法7:口パクが合わない →『リップシンク』を使う


喋っている時に口パクが反映されないのは、カメラだけでは認識されにくいためです。



普通の喋りではそんなに口を開閉しないので、喋っているのに口が動かないという事はよくあります。
そこで『リップシンク設定』を使うと、発音した母音を認識して口の形が反映され、喋る時に口パクが反映されやすくなります。
まずは『リップシンク設定』で『マイクを使う』をONにします。


『マイク』から使用するマイクを選択します。


『リップシンクの種類』で『普通のリップシンク』を選びます。



もうひとつの『マイクロリップシンク』は、専用のモデリングを施したハイレベルなモデルデータにしないと反映されない機能です。
大半のVTuberモデルには対応していないと思います。


続けてマイクに向かって「あいうえお」と喋ってみて『音素設定』で各母音が黒く反応するか確かめます。


反応しにくい母音があれば、□をクリックして色を変えてもう1度試してみます。




人アイコンの『モデル設定』→『Mouth Open』の『IN』ボタンを押して『Voice Volume Plus Mouth Open』を選びます。




『Mouth Form』では『Voice Frequency Plus Mouth Smile』を選びます。



私は何度もトラッキング設定で調整しても、いざ喋ると口パクせず…と、上手くいかなかったのですが『リップシンク』でちゃんと喋れるようになりました!
対処法8:開き口が無愛想に見える →『Mouth Form』で調整


開いた口の形が丸になりがちな場合、『Mouth Form』の左上の標準値「1」→「0.4~0.7」あたりに下げる調整をします。
INの左にあるゲージの赤点が上にいきやすくすると笑顔口になります。



口のはカメラの認識のほか、クリエイターさんによって設計の違いもあるので、ここで好みに調整しましょう。
対処法9:画面左下のチビキャラを消したい → 専用DLCを購入


1520円の追加購入でロゴとゆるい目の前で動くキャラの削除ができます。


『Steam』の『VTubeStudio』ページに『DLC』という項目に進みます。


この『DLC』ページをスクロールすると


『REMOVE WATERMARK』から購入することができます。


購入できたらVTubeStudio内で「歯車アイコン」 →「一般設定」から『ロゴを隠す』をONにするとロゴとチビキャラが消えます。
対処法10:アイコンを付けたい


モデル選択の際に、アイコンが無いと何のモデルかわかりにくいです。


インポート先のモデルデータフォルダにアイコン画像も入れておきます。


「歯車アイコン」 → 「人アイコン」で表示される、右上の「No Icon」アイコンをクリックします。


先程入れた「画像ファイル名」が表示されるので、それを選ぶとアイコンとして反映されます。
適切なトラッキング設定で楽しいVTuber活動を!
VTubeStudioでよくあるエラーとその対処法を詳しく解説しました。
あなたのLive2Dモデルがスムーズに動くようになれば、配信や動画制作ももっと楽しくなるはずです!
ぜひ今回の内容を参考に、快適なVTuber活動を楽しんでください!