Live2D制作もしているイラストレーター、さらえみ(@saraemiii)です。
VTubeStudioは、WEBカメラを通してLive2Dキャラクターを自分の動きにシンクロさせる事ができるソフトです。
YouTubeはもちろんZoomやSkype、Discordにも使えます。
「VTubeStudio」は、軽い動作で細かい設定もできmac/win問わず使える大人気のソフトです!
\今すぐVTubeStudioにモデルを読み込ませたい/
VTubeStudioで出来ること
- WindowsでもMacでも使える
- カンタンにLive2Dモデルをインポートできる
- 全機能を無料で使える
- WEBカメラの代わりにiPhoneやAndroidが使える(有料)
WindowsでもMacでも使える
現状、Macでも使える唯一の有名ソフトです。
他社製はWindowsのみ対応が圧倒的に多いです。
カンタンにLive2Dモデルをインポートできる
ソフト内でフォルダを開いてデータを入れるだけで、オリジナルのLive2Dモデルを呼び出せます。
細かい設定もできますが単純に動かしたいだけならカンタンな操作で設定できます。
全機能を無料で使える
ソフト内の全機能を無料で使えて、トラッキング性能も高い点が人気。コスパ最強です。
1500円程度の追加購入でロゴ(ゆるい目の前で動くキャラ)の削除ができます。
WEBカメラの代わりにiPhoneやAndroidが使える(有料)
アプリ版があり、WEBカメラの代わりにスマホを使う事もできます。
スマホを使う場合、3000円程度で1分以上の利用とロゴの削除ができます(Pro版)
VTubeStudioでLive2Dモデルを操作するまで
必要なソフト・道具
- WEBカメラかスマホが必要
- 喋って配信するならマイク
- SteamからVTubeStudioの導入(Windowsの場合)
- VTubeStudioアプリの導入(スマホ・macの場合)
WEBカメラについて
WEBカメラはこれで充分対応できます
こちらのWEBカメラの古いモデルを何年も使用していますが、何の問題もなく使用できています。
角度調整もカメラを触って簡単にできるのでとても使いやすいです。
高性能ならこのWEBカメラ
撮影する室内が暗めで認識しにくそうな場合は、こちらのような高性能なカメラの方が良いです。
マイクについて
声に自信のある人は↑のような数千円のマイクでも問題無いと思います。
最初の頃に数千円のマイクを使っていたのですが……
私は声が小さめなので聴こえが良くなるよう、配信している方がよく使っている⬇こちらのマイクを導入しました。
ポップガードもあると良き
ツバや息の音防止にポップガードもオススメです。
操作するまでの手順
- VTubeStudioをインストール
- Live2Dで組込み用ファイルの書き出し
- VTubeStudioに組み込み用ファイルを読み込み
- VTubeStudioで少し設定をして操作可能に
VTubeStudioのインストール方法
①パソコンにSteamをインストール
Steamとは…
アメリカのValve Corporationが運営するPCゲーム、PCソフトウェアおよびストリーミングビデオを販売・配信・交流ができるプラットフォーム。
パソコンでゲームするならSteamというイメージです。最近ではメジャーな家庭用ゲームもSteam対応が多くなってきましたね。
↓こちらから「Steam」をパソコンにインストールします。無料です。
「Steam」アカウントも必要になるので登録します。
登録の際、アカウント名は半角英数字にします。
②VTubeStudioをダウンロード
Steamにログインしたまま「VTubeStudio」をダウンロードします。
③VTubeStudioをインストール
全ての項目にOKを押して、インストール完了です。
Live2DデータをVTubeStudioにインポート
以下の方法で、VTubeStudioへ組み込みに必要なファイルを書き出します。
①テクスチャアトラスを整理
Live2D「Cubism Editor」を起動し、Live2Dモデルを読み込みます。
モデリング画面の上部にある「テクスチャアトラス」作成ボタンを押します。
新規作成用ダイアログが出るので、名称・サイズ等入力します。
使用している全パーツが並んだものが表示されます。
右端は未配置パーツが表示されます。
モデリングに使用しているのに未配置に表示されていたら、ドラッグしてテクスチャ上に持っていきます。(プルダウンから他の表示も選べます)
パーツが上図のように、くっつきすぎて重なっていると不具合に繋がります。
「自動レイアウト」の隣にある「マージン」pxを大きい値に設定して「自動レイアウト」ボタンを押します。
↑これでマージンを広げた状態になりました。
重なりが無く、使用パーツが揃ってる状態が出来たら、OKを押してテクスチャアトラスを書き出します。
ダイアログで設定した名称で「○○○.2048」(.数字部分はテクスチャサイズによって変わります)というフォルダに「○○○.png」が書き出されます。
②moc3データを書き出す
「ファイル」→「組込み用ファイル書き出し」→「moc3ファイル書き出し」を選択します。
VTubeStudio用には↑このような設定。
以下のようなデータが用意できました。(○○○は共通した任意の名前)
- 「○○○.2048」(「.数字」部分はテクスチャサイズによって変わります)フォルダ…テクスチャアトラスデータ(png)が入っている
- 「○○○.moc3」
- 「○○○.model3.json」
- 「○○○.cdi3.json」
テクスチャアトラスデータ同様の名称で「○○○.moc3」「○○○.model3.json」と付けられます。
③VTubeStudioで自分のモデルをインポートする
VTubeStudioを起動し、ダブルクリックすると左側にメニューが出てきます。
一番上の「人型」アイコンを押すと「自分のモデルをインポート」が現れます。
「フォルダを開く」をクリックすると保存先フォルダが開くので、そこにLive2Dで書き出した「組込み用ファイル」を全て入れます。
するとすぐにアバターモデル一覧に表示されます。
VTubeStudioの日本語化
メニューの「歯車」アイコンをクリック。
右上に「吹き出し」アイコンが出てくるので、それをクリックすると言語選択できます。
アイコンの変更
「NoIcon」を好きな画像に設定できます!
インポートで「組込み用ファイル」を入れた「保存先フォルダ」にアイコン画像も入れます。
メニューの「歯車」アイコンをクリック。
上部の「人型」アイコンをクリックし、右上の「NoIcon」アイコンをクリックします。
開いたウィンドウに先程入れた「画像ファイル名」が表示されるので、それを選ぶと反映されます。
VTubeStudio基本操作
最初に見る起動画面でのメニュー内容はこんな感じ。
モデルの移動・拡大縮小・回転
- 移動…クリックしたままドラッグ
- 拡大縮小…マウスホイールをスクロール
- 回転…Ctrl+マウスホイールのスクロール
各種設定
「歯車」アイコンをクリックして出てくる設定メニューは上図の通り。
一般設定
「一般設定」の細かい設定内容
名称 | 内容 |
---|---|
一般設定 | ・ロゴの有無 ・ログファイルの書き込み ・スクリーン回転ロック(スマホ画面用) ・シーンを保存 |
データフォルダを開く | VTubeStudio内のモデル等を入れた「保存フォルダ」が開きます |
Start VTube Studio | VTubeStudioがもう1つ新規窓で起動します |
スマホ接続設定(Wifi) | スマホをWiFiで接続する時に使用 |
USB接続設定 | スマホをUSBで接続する時に使用 |
VTubeStudio Plugins | 外部ソフト等のプラグイン使用時に設定 |
マウス設定 | 正常に動いているか確認できる |
リップシンク設定 | 音声ボリュームやマイク設定など |
カメラトラッキング設定
「カメラトラッキング設定」の細かい設定内容
名称 | 内容 |
---|---|
ウェブカメラトラッキング | カメラの選択・精度を取るか動作の軽さを取るか選べる |
トラッキング設定 | 簡単に目や口の感度を調整できます |
クオリティ設定 | フレームレートや解像度の設定 |
バーチャルウェブカメラ | OBSやDiscordでVTubeStudioを使うための設定 |
ウェブカメラトラッキングのポイント
「カメラON」にすると顔の輪郭が表示されカメラとの連動ができるようになります。
「オートスタート」をONにしておくと起動時に自動でトラッキングされます。
クオリティ設定のポイント
フレームレートで、Live2Dでは30FPSで作成されているのにVTubeStudioでは60FPSにしていると、挙動がおかしくなる場合があります。
もし動きが変だと思ったら、ここを触ると解決するかもしれません。
モデルとの連動設定
ここの「オートセットアップ」で、カメラとモデルが自動で連動するようになります。
「モデルとの連動設定」の細かい設定内容
名称と動作確認しながらメモってみました。
厳密には違う可能性もありますので、そこはご了承ください。
Live2Dの「パラメーター」と連動しています。
「パラメーター」で設定していない項目は無効になります。
名称 | 内容 |
---|---|
オートセットアップ | Live2Dのパラメーターに合わせて自動で連動するようセットされます。 |
輪郭が白くなる場合の修正 | 高解像度モデルに輪郭が白くなる事があるそうです。その修正です。 |
移動の設定(ガチ恋距離) | 前後感の距離も連動させるか設定できます。 |
物理の設定 | 物理演算の反映を調整できます。 |
Face Left/Right Rotation | 顔の左右の振り向き |
Face Up/Down Rotation | 顔の上下の動き |
Face Lean Rotation | 顔の左右の傾き |
Eye Open Left | 左目のまばたき |
Eye Smile Left | 左目の笑顔の時 |
Eye Open Right | 右目のまばたき |
Eye Smile Right | 右目の笑顔の時 |
Eye X | 目の左右の動き |
Eye Y | 目の上下の動き |
Brow Height Left | 左眉の動き |
Brow Height Right | 右眉の動き |
Brow Form Left | 左眉の形 |
Brow Form Right | 右眉の形 |
Mouth Smile | 口の形 |
Mouth Open | 口の開閉 |
Blush when smiling | 頬を赤らめる |
Body Rotation X | 体の左右の振り向き |
Body Rotation Y | 体の上下の動き |
Body Rotation Z | 体の左右の傾き |
Auto Breath | 呼吸ループ |
使ってみて不安定だった、目の開閉や眉、口パク、ふらふらしがちな前後感はここで調整したほうが良さそうです。
キーバインド設定
「キーバインド設定」はクリックや特定のキーで反応する表情やリアクションを設定できます。
Live2Dで作成したアニメーションデータ「~.motion3.json」や表情切り替え「~.exp3.json」と反映させたいキーを設定していきます。
「~.motion3.json」や「~.exp3.json」アニメーションを作る方法はこちら
「スクリーンボタン」を指定すると、このように右側にキーバインド代わりの専用ボタンが出現します。
Zoom等、他のツールでVTubeStudioを使うには
VTubeStudioの「カメラトラッキング設定」で「バーチャルウェブカメラ」の「起動する」をONにします。
VTubeStudioを起動したまま、使いたい配信ソフトを起動します。
配信ソフト側の、ビデオやカメラ設定から「VTube Studio Cam」を選択します。
すると配信画面でキャラクターが出現します。
パソコンや回線の環境によっては表示が不安定になる場合もあります。
VTubeStudioを商用利用するには
個人の商用利用は購入関係無く利用できます!
企業での商用利用は、公式へ問い合わせし追加ライセンスが必要です。
企業が商用利用するなら、国内ソフトウェアの↓nizima LIVE↓のほうがライセンス取りやすいかもしれません。
おそらく個人VTuberの大多数が御用達のソフト
国内のnizimaLIVEが発表される前からあり、お金的にやさしいのもあって、ほとんどのVTuberが使っているソフトだと思います。
使い方もそこまで難しくありませんし、初心者でも充分おすすめできるソフトです。