自分のVTuberモデルもあるイラストレーター、さらえみ(@saraemiii)です。
自分のモデルを使っていて「喋っている時に口パクがトラッキングしない…!」と悲しくなってしまいました。
そんな時に活躍するのが『マイクロリップシンク』という機能です。
この記事では、VTubeStudioでの『マイクロリップシンク』の設定方法を解説します。

『マイクロリップシンク』は専用のモデリングを施したLive2Dモデルが必要です。
使用モデルが対応しているかどうか確認して設定するようにしてください。
発声に合わせて動く口パク『マイクロリップシンク』
『マイクロリップシンク』とは、発声に合わせて口の形が変わる機能です。
画期的な機能の反面、
- 少し高度なモデリング技術
- モデル崩壊のリスクがゼロとは言えない
- VTubeStudioでの専用設定
といったハードルがあります。
これらを把握した上で、使用を検討してください。
このページでは「VTubeStudioでの専用設定」の方法を紹介していきます。
制作側向けの「Live2Dモデルでの専用設定」方法はこちら


設定する前にVTuberモデルデータのバックアップを!
『マイクロリップシンク』を反映した後に手動で設定を元に戻すのは難しいです。
なので、失敗したり気に入らない時にすぐ戻せるようにバックアップを取っておきましょう。


VTubeStudioの画面でダブルクリック →「メニュー」→ 一番上の「人型」アイコンで、インストールしているモデル一覧が表示されるので「自分のモデルをインポート」をクリック。


画像のような表示で、インストールしているVTuberモデルが入ったフォルダが開けます。


こんな感じで、VTubeStudioに最初から入ったサンプルモデルと自分のモデルデータが入ったフォルダに到達するので、ここからデータをコピーしてバックアップを保管しておきます。
VTubeStudioで、1度でも設定するとここに入ってるモデルデータに情報が反映されるため、バックアップをするならこのデータを保管するのをオススメします。
マイクロリップシンクの設定方法
では、実際にVTubeStudioでマイクロリップシンクを使う方法を順番に紹介します。
①VTubeStudio『設定』でマイクを接続


設定メニューの「歯車マーク」の画面をスクロールすると『リップシンク設定(マイク)』の欄があります。
まずはここで『マイクを使う』をONにします。




『マイク』ボタンをクリックすると、接続されてるマイク一覧が出るので、使用するマイクを選択します。
②リップシンクの種類を『マイクロリップシンク』に指定


マイクの設定ができたら『リップシンクの種類』を選びます。


『マイクロリップシンク』を選んでOKを押します。
すると、マイクロリップシンク専用の欄が下に表示されます。
③『キャリブレーション』で音声を登録


この画面で、音声を登録していきます。
「A/あ」の『キャリブレーション』を押すと「校正中⋯」となって収録が開始されます。
「校正中⋯」となっている間に「あーーーーー」と発声し続けて「完了!」が出たらOKです。
同じように「I/い」~「O/お」まで収録していきます。
④『母音パラメーターへ適用』で自動的に反映




「あ~お」までの音声を収録できたら『母音パラメーターへ適用』をクリックします。
ダイアログが出るのでOKをクリックすると、自動的にマイクロリップシンクのパラメーターに反映されます。


人アイコンの「モデル設定」の一番下のほうに「Silence」と「Phoneme A~O」の欄が出来ていたら完了です。



VTuberモデルにマイクロリップシンクの実装がされていないと、この欄が出てこなかったり、上手く反映されなかったりします。
インポートをミスっていないかも含めて確認してください。
『スムージング設定』で滑らかに変化


マイクロリップシンクを設定すると、表情変化の時はカメラのトラッキングで、喋る時はマイクロリップシンクで口パクするようになります。
競合して挙動が変に見える時は、この『スムージング設定』を少し上げると滑らかになるかもしれません。
試してみて下さい。
1度設定できれば常時使えます!
ちょっと面倒な設定ですが、1度設定すれば後はずっと使える状態になります。
複雑な機能なあたりまだ発展途上な感じもするマイクロリップシンクですが、見栄えは圧倒的に変わります。
これで楽しんでいただければ幸いです。