Live2Dでパーツを動作ごとコピーし「反転」させる方法

Live2D制作もしているイラストレーター、さらえみ(@saraemiii)です。

Live2D作業で左右同じパーツがあって何度も動作を付けないといけないのは結構骨が折れますよね。

効率良く作成したいときに役立つ機能のひとつが「反転」です。

「反転」を使うと、設定した動きをパーツごと反転させることができます。

「反転」の便利な使い方とポイントをまとめてみました。

Live2Dモデル作成の全体の流れはこちら

目次

反転させたい元の素材に動きをつけていく

さらえみ

今回はわかりやすく右目をまばたきの動作ごと左目にしていきます。

右目に、開閉する動作をパラメータ「右目 開閉」をつけた状態にします。

「右目 開閉」を付けた状態

目の開閉の作り方についてはこちら

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反転させたい元の素材を複製&反転

元素材になるパーツ(今回は右目)をデフォーマごと選択して複製します。

パーツとデフォーマを一気に選択する方法

子を含めて選択

デフォーマを右クリックして「子を含めて選択」を押すと…

一気に選択できる

子になっているデフォーマとパーツ丸ごと選択できます。

メニューの「編集」→「コピー」「貼り付け」かショートカットでコピペします。

そのままコピペされました
さらえみ

全く同じ名前で複製されますので、ごっちゃにならないように気をつけて!

複製したパーツの名前を変更する方法

パーツの名前を個別に変更

上図のように「インスペクタ」内でひとつひとつ名前変更はできますが…一気に変更する方法もあります。

「編集」→「検索と置換」

「編集」→「検索と置換」を選ぶと下図のようなウィンドウが開きます。

「検索と置換」ウィンドウ

このウィンドウ内で名前変更したい素材を選択します。

変更したい文字「置換前」と変更後の文字「置換後」を入力して「置換」を押すと、一気に名前が変更できます。

「モデリング」→「形状の編集」→「反転」

コピーした素材を選んだまま「モデリング」→「形状の編集」→「反転」

反転設定

「反転設定」ウィンドウで「水平方向に反転」にチェックされているのを確認し「OK」

反転が完了した状態

左側に右目を反転したものができました。

ただしこの時点では、反転した素材もパラメータが反転前のままになっています。

パラメータを調整

コピペして反転したものは、パラメータは反転前のままになっています。

いびつな動きを手動で直す

右に目線を送りたいのに…
さらえみ

左目なのに右目と同じ動きをするのでチグハグになります。これを直していきます。

全てのキーを削除
左右のパラメータだけ消す

今回は反転して作成した左目の「目玉X」だけキーを削除し、左右の動きを改めて設定しなおします。

直った状態

別のパラメータに動きを移す

さらえみ

左目の開閉の動きが「右目 開閉」に付属したままになっています。これを「左目 開閉」に移します。

右クリックで「変更」を選択

左目のパーツを選択「右目 開閉」の数値あたりを右クリック。

すると上図のようなメニューが出るので「変更」を選択します。

パラメータ変更

パラメータ変更」ウィンドウの「左目 開閉」を選びます。

パラメータ「左目 開閉」に移った

すると「左目 開閉」にパラメータが移ります。

完成した状態

反転のままだと変なパーツを戻す

今回は目を反転させた結果、ハイライトの向きまで反転になり違和感が出ました。

左目の黒目とハイライトパーツだけ再度反転させます。

右クリックするとこんなメニューが出ます

再度反転させたいパーツのみ選択し、右クリックします。

出てきたメニューの「反転」を押すとそのパーツだけ反転します。

ハイライトが不自然ではなくなりました

これで反転した違和感が解消されました。

キャラクターには目やツインテールなどに使える機能

Live2D界も奥が深いので、紹介した方法以外にも効率化やクオリティアップの方法が開発されていると思います。

他のLive2Dクリエイターさんのノウハウも大変勉強になります。

今回の動作ごとコピーして反転させる方法は、左右対称のパーツなら使えそうです。

反転したパーツだと納得いかない場合は、イチから設定していくしかなさそうです。

さらえみ

Live2Dに慣れるまでは、少しややこしくなってしまう作業だと思いましたので初心者さんは気をつけて挑戦してみてください。

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