Live2DでVTuberの表情やリアクションのモーションアニメを作る方法

Live2D制作もしているイラストレーター、さらえみ(@saraemiii)です。

Live2Dで作成したモデルはLive2Dのソフト内でもアニメーションをつけることができます。

アニメーション素材としても書き出せますし、VTuberとしてショートカットキーでポーズをさせることもできるようになります。

目次

動かすにはLive2DソフトとLive2Dモデルが必要

既にLive2Dソフトもモデルも持っている場合は次の項目へ

Live2D内でアニメーションを作るのでもちろんLive2Dソフトが必要になります。

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Live2D「Animation」内でアニメを作っていく

Live2D内の「Animation」で「モーション」という1アクションずつのアニメーションを作成することができます。

作った「モーション」を並べて一連のアニメーションとして書き出す事もできます。

他のソフトでLive2Dモデルを動かす際に、キーボード押すだけで再生されるリアクションアニメにも活用できます。

「Live2D Cubism Editor」を起動し、モデルを開きます。

Model→Animationを選択

上部にある切り替えメニューにてModel→Animationを選択。

Animation設定エリア

するとこんな操作エリアに変わります。

ここでアニメーションを付けていきます。

「シーン」を作成

タイムラインへドラッグ

左上「プロジェクト」にある作成したモデリングデータを「タイムライン」タブへドラッグします。

バージョン選択

このような選択画面が現れます。

SDKは主にゲームやアプリ、映像用はMovie、After Effects用はAE…と、用途にあったものを選択します。

インスペクタでシーンの設定

デフォルト名(idle)で「シーン」が作られます。

シーンの新規・複製・削除「シーン」タブ右下にあるアイコンで出来ます。

「インスペクタ」ウィンドウで名称などの編集ができます

「シーン名」は他でも使用する場合があるので半角英数字、タグはわかりやすく日本語名を付けます。

画面サイズやフレームレートなども編集できます。

フレームレート(fps)とは?

その映像の1秒を何フレームで表現するか?という設定になります。

例えば、1秒8フレーム(fpsという単位になります)だと1秒に8枚の絵しか入れられずカクカクした動き方になります。

  • TVアニメでは通常24フレーム/秒
  • 液晶映像によっては29.97フレーム/秒
  • DVD等のメディアでは30フレーム/秒
  • 4K映像では60フレーム/秒

特に指定が無く、初めてデジタルでアニメーションを作る場合はわかりやすくて作りやすい30フレーム/秒をオススメします。

VTuberの場合、動かすためのトラッキングソフト側でもfps設定ができます。

モーションアニメで作ったfpsとソフト側のfpsが合っていないと動きの速度や変な動作になる場合があるので確認が必要です!

タイムラインでパラメータを編集

Live2D Animationのタイムライン

「タイムライン」はこのような表示になります。

ここで細かい動作を設定していきます。

ワークエリアや表示時間はドラッグして調整ができます。

パラメータ

タイムライン左枠を開くと「パラメータ」が出現します。

  1. 動きを付けたい時間に赤いバーを動かし
  2. 付けたいポーズになるようパラメータをクリックする

すると、タイムラインに点が打たれます。

点が2点以上つけたらバーを動かしてみてください。

点と点の間でキャラクターが動きだします。

これを繰り返してアニメーションを作成していきます。

「呼吸」「まばたき」「ウィンク」など動作毎にシーンを追加して作成すると便利に使えます。

「~.can3」ファイル

保存するとアニメーション専用ファイル「~.can3」として保存されます。

Live2Dモデルに設定した物理演算を適用させる方法

上記のようにキーを打ってできたアニメでは、髪揺れなどのLive2Dモデルに設定した物理演算は適用されていません。

ワンタッチで物理演算の動きを適用させる便利な方法があります。

「アニメーション」→「トラック」→「物理演算のアニメーションベイク」

物理演算を適用させたいシーンを選択しメニューから「物理演算のアニメーションベイク」をクリックします。

「物理演算のアニメーションベイク」設定

設定ウィンドウが開くので、適用させたい物理演算の項目やfpsなどを選びます。

特にこだわりが無い場合はそのまま「OK」で問題ないです。

適用前
適用後

すると、上図のように物理演算分のキーが自動的に打たれます。

モーションデータの書き出し方法

他のソフトでも使えるように「.motion3.json」に書き出します。

「ファイル」→「組み込み用ファイル書き出し」→「モーションファイル書き出し」

書き出したいシーンを選び、メニューから「モーションファイル書き出し」を選択します。

モーションデータ設定

書き出すのを全シーンか選択したシーンだけにしたいかなどを選び「OK」をクリック。

「.motion3.json」が出力

すると指定したところへ「.motion3.json」が出力されます。

さらえみ

「.motion3.json」はVTuber用トラッキングソフトやAfterEffectsで利用できます。

作成したアニメーションの活用方法

そのまま画像や映像として出力する以外に以下のような活用方法があります。

VTuberの「.exp3.json」「.motion3.json」の作り方

今回シーンごとに作ったアニメーションを、VTuberのリアクションとしてショートカットキーで呼び出せるように設定できます。

さらえみ

実際のVTuberにモーションを適用した際におかしい動きになった時の対処法もこちらにまとめています。

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Adobe After Effectsで動かす方法

プロの映像制作で使われる「Adobe After Effects」ソフト内でLive2Dモデルを動かす事ができます。

映像制作に特化したソフトなので、工夫次第で様々な映像作りにLive2Dモデルを活かせます。

今回シーンごとに作ったアニメーションも設定することができます。

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