キャラクターを愛するイラストレーターのさらえみです(๑╹◡╹)
ご当地ものから企業まで萌えキャラや擬人化の起用が随分多くなりました。
話題性があり興味を持ってもらう入り口として活躍し、ヒットすれば経済的にも多くの効果が期待できるため、ちょっとしたブームになっています。
2017年になり下火になっているかと思えば全然そんなことはなく結果を出し続けているキャラクターはたくさんいます。
キャラクターは居るものの、どう展開したらいいのかわからない。
せっかくファンとして応援してたのに活躍しなくなってしまった。
キャラクターさえ居ればヒットすると思っていたのに違った。
キャラが増えていくのは楽しいですが、せっかくクリエイターと共に素敵なキャラクターを生み出したのに上手く運営できず短命に終わってしまうのはものすごく悲しいことです。
そうならないためにも、クリエイター・ファン・事業者の目線で知っておいてほしい事と結果を出している事例をまとめてみました。
キャラクターを起用するメリット
まずは、なぜそんなにキャラクターに頼るのか。
萌えキャラに関わらず起用するメリットは結構たくさんあります。
イメージを直感的に伝えられる
例えば「素朴で自然な味を大事にしたおにぎりのお店」をキャラクター化したとします。
服装や持っている物から「素朴」「自然」「おにぎり」が一目でわかります。
これが「洋風のおにぎり」や「ビジネスマンの手軽なランチ用」だとファッションやデザインが変わりそうですね。
文字だけでは素通りされそうなイメージを視覚的に伝わりやすくなるのがキャラクターです。
事業それぞれ違うイメージを持ってるハズなので、キャラにすると個性・特徴が色濃く出て差別化にも繋がります。
人目を引くため注目が高まる
イラスト全般にも言えますが、キャラが居るのと居ないのとでは人目を引く効果が違います。
文字だけの看板とキャラクターのある看板だと、どうでしょうか?
ものすごくゆるいイラストですけど(笑)
殺風景な感じが無くなってとっつきやすさが出ますね。
実際ウチのWEBサイトもイラストの部分がよく見られる効果が出ています。
ではキャラクターではないイラストとキャラクターイラストではどう違うでしょうか?
どんなお客さんに注目されたいかによりますが人間は”顔”に目がいきやすいため、キャラクターの方がより注目を集められます。
(セクシーさを押し出すと”体”に注目がいく場合もあります/笑)
キャラクターは「絵」とは認識されず無意識に「人格のあるもの」と認識するので覚えてもらいやすいのです。
例えば近所で見かけたキャラクターでもインターネット上で見かけた時に「あ、あのキャラクターだ!」とすぐに思い出してもらえます。
軽いPOPだけでもキャラクターが居ると充分活躍できます。
アイコンだけでも堅いイメージの企業ロゴより人格を感じられるキャラクターのほうが共感を得られてイメージアップにも繋がります。
親しみやすくコミュニケーションに最適
「人の顔に注目されるんなら実際の人物でも良いのでは?」と思うのですが・・・
一般のお客さんに情報を伝えたい時にスーツ着た誰だか知らない営業マンにべらべら喋られたとしたらどうでしょう?
訪問販売、カードの売り込み、呼んでいないのに声かけてくる店員・・・
・・・できるだけ避けたいと思いませんか・・・
特にコミュ症(※他人との雑談がとても苦手な人のこと)には苦痛ですね・・・(;・∀・)
これをキャラクターにするとこう。
爽やかさがスゴイですね・・・なにかの案内役にはさり気なくて丁度いいです。
このキャラに話かけられても営業マンのような圧力は感じないと思います。
どこにでもいるデザインのキャラクターなので「ただイケメン置いとけばいいと思ってるだけじゃん」と思われてしまい、使う場所によっては胡散臭く見えるかもしれません。
そんな時はこういう手もあります。
似顔絵にしてみました\(^o^)/
コミカルで圧力も無く話かけやすい雰囲気が出ます。話の内容も聞いてみようと思えます。
すでに認知されて人気のあるキャラクターだとファンに対してこの何倍も効果がでます。
それ以外にも、お客さんにお出しした物にキャラクターがいると「かわいいですね!」「面白いですね!」と話の掴みになり喋りやすい空気作りもできます。
有名人でもCMなどで同様の効果はありますよね。
ただ有名人の場合は費用が高くつく事と不祥事によるイメージダウンのリスクも抱えます。
キャラクターは勝手に犯罪や不貞行為はしないのでそういったリスクは低い方です。
コラボなど二次利用の可能性が広がる
キャラクターにはイラストや写真同様「著作権」が発生します。
この著作権により他人が勝手にキャラクターを使うことはできません。
「これに使ってもいいですよ」と著作権を持つ方の許可が必要になります。
権利をガチガチに固めるのではなく使用条件を定めて、コラボや二次利用など多くの人に利用してもらうと知名度が上がるきっかけになります。
好きな人が使っている物と同じ物を欲しくなることはありませんか?
キャラクターも同じで好きなキャラクターが使っているものや関連するものを欲しくなる心理が働きます。
人気のキャラクター商品がたくさん出ていたり、たまたまキャラクターが使っていた物が突然売り切れになる現象もよく見かけます。
・・・最近ではアニメの影響でハシビロコウが人気ですね・・・(╹◡╹)
このような二次利用を含めた運用ができるのもキャラクターの特徴です。
キャラクターを起用するデメリット
もちろんデメリットもあります。
デメリットを知らずに軽い気持ちでキャラクターを扱おうとすると失敗の原因になります。
デザインが不安定→第一印象が悪くなる
公式で扱うキャラクターはビジュアルに相応の説得力が無いと「趣味でやっているのか」と思われてしまいます。第一印象でそう見えてしまってはキャラクターに紐付く事業にも悪影響が出てしまいます。
クリエイターが作るビジュアルは形、線の太さ、配色、表情など考慮して制作されています。
仕事をされているクリエイターでしたら知識・経験が豊富でスムーズに進みますし、公式としての説得力を出すためにもプロに依頼する方が安全です。
あえて崩したキャラクターが人気になる場合もありますが、それは強運やセンスがあり、かなり考えられて作られたものでもあります。
目的にキャラクターが合わないとイメージダウンに繋がる
例えば極端ですが・・・
海岸でイベントをするイメージキャラクターなのに山ガールなキャラクターを置いてしまった。
ビジュアルと目的がチグハグになってしまいますよね。
お客さんを呼びたくてもこれでは相手にされません。
逆にそれがヒットになるのでは…?と出すにはリスクが高すぎます(^_^;)
一度印象付いたキャラクターは変更しにくい
一度世間に覚えられたキャラクターはデザイン変更すると「なんのキャラクターだっけ?」と曖昧な記憶になってしまい、結びつきが薄れてしまいます。
覚えてもらうまでも、覚えてもらった後も変更し辛いのがキャラクターです。
ベビースターラーメンが記憶に新しいですよね。
前キャラを惜しむ世代の声も多く話題になりました。
時間をかけて新たなイメージが定着していくのだと思います。
ベビースター公式サイト
不二家のペコちゃんやチキンラーメンのひよこちゃんなど、いつの間にかマイナーチェンジして時代を乗り切るキャラクターも多数います。
長年親しまれたキャラクターは、時代に合わせて「なんのキャラクターだっけ?」と言われない程度に変化していくのも飽きられないためには必要なようです。
なぜ日本人はキャラクターが好きなのか
ゆるキャラといい萌えキャラといい日本人はなぜキャラクターに夢中になれるのでしょうか。
これもちょっと調べてみました。
元々好きな素質がある
のらくろやディズニーなど戦前から紙芝居やマンガでキャラクターは親しまれていました。
戦後はマンガやアニメだけでなくペコちゃんやアンクルトリスなど長年愛される商品キャラも多く誕生しました。
もっと大昔で言えば平安時代のウサギやカエルが2足歩行した鳥獣戯画は擬人化の代表、光源氏が多くの女性と源氏物語は創作のはじまりとも言われ、今でも様々な形でお目見えしています。
ディズニーが生まれる昔から日本人はキャラクターを愛する素質があったようです。
ストレス社会の中でキャラクターに癒やしを求める傾向が・・・
昔は「かわいい」「カッコイイ」イメージで子供向けの印象も強かったキャラクターですが、
今では仕事中や帰宅後に好きなキャラクターを見て癒されるといった方は少なくありません。
引用:キャラクターが日本を救う – 調査結果 – NTTコム リサーチ
現代は日々忙しく時間に追われる生活のため手軽に楽しめるアニメやマンガ、ゲーム、グッズなどに癒やしを求める傾向にあります。
キャラクターに関わらず小さいもの可愛いものが好きな理由もそこにあると言われています。
萌えキャラとゆるキャラの違い
見た目は全然違いますがご当地だったり企業だったり同じ使命を持つ萌えキャラとゆるキャラ。
ゆるキャラの中にはやたら可愛い女の子、萌えキャラに近い子も居たりしますよね。
効果的にはどう違うのでしょうか。
人気の絶えないふなっしーは2014年で8千億円の経済効果があったと言われています。
地方自治体による萌え起こし効果は900億円であるとも言われています。
経済効果としてはどちらもヒットすれば数百億円レベルの経済効果があるようです。
ゆるキャラは子供向け、萌えキャラは若者や特定の層向けと思われがちです。
実際は大人の方でゆるキャラにのめり込む方もいますし、萌えキャラも家族連れの子供にも評判が良かったりしています。
価値観の多様化とも言われている時代なのでメインターゲット以外にも人気になる可能性があります。
萌えキャラのターゲット層ってどこなん?
では萌えキャラはどんな効果をもたらすのでしょうか。
一般にも馴染みが出てきたから万人ウケするのでは?
まだまだ一部のアニメ・マンガ好きなファン向けでしょうか?
馴染みのない年配には萌えキャラが不向きな理由
日本ではアニメが出来たのは1917年と言われており2017年で100周年を迎えています。
キャラクターやマンガについてはそれ以上に歴史があります。
一般のテレビに初めて登場したアニメの鉄腕アトムは1963年から。
54年ほど経過してる現在はアンパンマンなど幼児向けアニメも豊富に存在しています。
小さい頃からアニメを見たことある人がほとんどのため、アニメ絵柄に特に抵抗を持たない若い層がどんどん増えています。
ただ上図の通り幼い頃に見る文化があまりなかった年配の世代になると「好きな人はアニメを見ているかもね」といった状態だと予測されます。
昔はアニメを「まんが映画」と呼んでいましたので言葉的にも馴染みが薄いと思います。
子供の頃から当然のようにアニメ・マンガがあった世代とは感覚が離れていても当然なのです。
萌えキャラと思う範囲は人によって違う
アニメが大好きな・・・いわゆるオタクな私から見ると男性が好きそうな目が大きくてキラキラしているアニメやゲームの美少女を萌えキャラと認識していますが興味のない人に聴いたらガンダムやONEPIECEのキャラクターも同じようなキャラだと広く認識される方もいました。
とはいえさすがにサザエさんまで萌えキャラとは思わないでしょうけど・・・(^_^;)
萌えキャラと思う範囲は人によってそれなりに差があります。
若い世代はわざわざ萌えキャラとは言わない
若い世代はアニメやマンガは多くある趣味のひとつとして当たり前の文化になっています。
「萌え」という感覚が「おいしい」「たのしい」と同じように浸透しており「キラキラしているアニメやゲームの美少女」もわざわざ「萌えキャラ」とは言わないくらいになっています。
後輩や生徒の10代20代に話する度、あまり垣根が無くなっているんだな~と感じています。
そんな世代が成長し社会に出てくるのですからコミケ人口が年々増えるのも頷けますし、広まる一方ですね。
ご当地や商品の萌えキャラ全般が好きなファンもいる
ご当地や商品に紐付いた萌えキャラが好きな特定のファンも結構いらっしゃいます。
イベントがある度その地方を訪れたりグッズを持って一緒に出かけたり・・・
Twitterでも熱心なファンを多く見かけています。
絶対にマナーを守りますし、全然私より詳しい情報を持ってたりしています。
マーケティングではお客さんを集める際に考える「イノベーター理論」のうち最初に興味を持ってくれる層はこの方々だと思います。
ご当地や商品で萌えキャラ展開したい方はの最初に大事にするべきファンですね。
新商品や新サービスの浸透や流行に関係する経営理論です。
下図のポイントを超えないまま時間だけが過ぎてしまうと風化してしまうと言われています。
萌えキャラには女性ファンも多い?
主に男性が好む目が大きくて可愛い女の子が萌えキャラという定義もありますが
最近は「萌え」を感じたキャラクターとも捉えられています。
しかもわざわざ「萌えキャラ」とは呼びません!
アニメ作品で言えばスクールアイドルのラブライブ!は男女ファン比率は半々と言われ、中高生女子にも絶大な人気を得ています。
参考:女子高生に大人気!?意外なラブライブのファン層から考える自社IPの育て方|アニメゲームマンガ専門 ラクジョブ新聞
女性でもキャラクターに「萌え」を感じることは多くあります。
女性向けにイケメンキャラを押し出す企画も多くなっていますね。
イケメンだと人気声優さんのチカラもあってアイドルを追うように入りやすい面もあります。
でもただイケメンを揃えただけで大ブームになることはほとんどありえません。
「萌え」を感じるキャラクターは、見た目だけでなくキャラクター同士の関係性からハマる人が多いです。
私もそうです(笑)
おそ松さんの爆発的人気も個性の違う6人の関係性にあると関連書籍で沢山見ました。
キャラ同士が会話した時の反応の違いなどに「萌え」を感じる女性(男性もいるかも)が多いとされています。
女性から見てもビジュアルはもちろん大事。
女性的なフォルムを全面に出した定番の萌えキャラよりは、ゆるキャラにあるようなかわいさや初音ミクのようなオシャレな要素があったほうが良いと思います。
そもそも萌えという言葉はどこから来た?
「萌え」という言葉は80年代後半~90年代初期に生まれたと言われており美少女戦士セーラームーンの土萠ほたるから来たのでは?など諸説はあるようです。
参考:萌えキャラ-Wikipedia
言葉が出現してきたのはそのあたりですが「萌えキャラ」の原点になりそうな美少女キャラはそれ以前から居たのではないかなー?と思っています。
新世紀エヴァンゲリオンの綾波レイやもっと古く遡るとうる星やつらのラムちゃんも多くの人を魅了し今も人気ですし、クリィミーマミやマクロスのリン・ミンメイもアニメの美少女キャラクターとして有名だと思います。
ゲームだともっとたくさん居そうですね。
「萌え」などのアキバ系文化が一般的に広まったのは「電車男」からと言われています。
そこからメイド喫茶が流行りだし萌え・コスプレ・コミケと広がってきたように思います。
萌えはもうほとんど聞かれなくなった死語?
最近はあまり萌えと言う人はいなくなったかなと思います。
一般的に萌えという感覚が広がったのでわざわざ言う必要がなくなっています。
TVなどのメディアで特集組まれた時にはまだたまに見かけるかなといった感覚です。
現在の萌えとは
昔は美少女だけを対象にかわいいとか好きな感情を「萌え」と呼んでいました。
オタクには当たり前だった「萌え」という感情が、現在では若い世代を中心に広がって、一般の方にも有名人やアイドル、ペットを通して理解してもらえている状態です。
調べていると大学の参考書にも取り入れられていた、ともありましたよ。
今も活躍している萌えキャラは?
実際に今も精力的に活動している萌えキャラをいくつか紹介します。
Twitterではたくさん萌えキャラフォローしていますが全員は紹介できないのでご了承ください(^^;
地域おこしを応援!ご当地系萌えキャラクター
地域で活動するキャラクター、いわゆる萌えおこしとして活躍するキャラクターが多くいます。
その中でも地元に根付いて活躍するキャラクターをチョイスしてみました(○’ω’○)
盛り上げる仕組みが最強!東北ずん子
東北ずん子公式Webページ
2011年東日本大震災をきっかけに東北支援に出来たずんだ餅をモチーフにしたキャラクター。
イラストレーター江戸村ににこさんによるビジュアルに、声はけいおん!やご注文はうさぎですか?で有名な声優の佐藤聡美さんです。
・東北企業であればイラストを無償で商用利用出来る
東北支援のキャラクターなのもあって東北企業様なら商用利用OKなのが1番の特徴です。
利用されるほどその地域で良く見かけるでしょうし、キャラクターが有名になればなるほど地域PRにも貢献できるようになっています。
・『利用の手引き』が詳しく書かれていて企業も一般の方も利用しやすい
申請の有無やどのような使い方ならOK!と詳細に記載されていて非常に使いやすく2次創作も捗ります(・ω・)b
キャラクター自身の魅力も大事ですが、知ってもらわないことには何にもなりません。
ファンも気軽に使えることで多くの場面で見られるようになり、キャラクターの様々な側面の発見にもなります。
楽しい上に使ってもらうほどどんどん有名にもなります。
何もかもOKだと事業として破綻してしまいますし、ファン側もどこまで使って大丈夫なのかわからないと萎縮してしまうので、境界を決めて分かりやすくお知らせすると良さそうです。
・小説やマンガなど公式の展開も幅広い
小説やマンガ、スタンプにボーカロイド、3Dキャラクター素材などファンの創作だけに任せず公式も様々な展開を見せています。
2次創作も楽しいし盛り上がるんですが、やはり『公式様が動く』というのはファンにとっても嬉しい事です。
追加キャラクターも増え最近ではアニメ化も発表されました。
・クラウドファンディングを利用したことでも注目
ボーカロイド化や3D化、アニメ化まで大きい予算が必要な展開には2011年と早い段階からクラウドファンディングを利用したことでも注目を集めています。
参考:「東北ずん子」がまたもクラウドファンディングに成功! アニメ化へ向けて着実に歩を進める – ねとらぼ
不特定多数のファンに支援いただくクラウドファンディングですが、ただお金をいただくワケではなく支援いただく金額ごとにキャラクターであればグッズや画集などの特典・リターンをお届けする仕組みになっています。
クラウドファンディングもいきなり大成功する企画は少ないので、キャラクタープロジェクトの成長度合いにあわせて企画を出したほうが良さそうです。
テレビ局が産んだ栃木のアイドルまろに☆え~る
まろに☆え~る公式Webページ
栃木県でもいろんな萌えキャラが存在しており、こちらは名産を3人のアイドルに擬人化。
とちぎテレビが運営しておりイラストレーターは一葵さやかさん。アイドル3人もかわいく素敵な声優さんが担当されていますが、追加男性キャラクターの声優陣が緑川光さん古川登志夫さん阿部敦さんと毎回その豪華さに度肝抜かれています(・ω・)b
・テレビ局が運営する珍しさ
地元テレビ局が先頭に立って萌えキャラ運用されているのは珍しいのではないでしょうか。
放送するアニメやイベントの告知で活躍してるので地元の方が見る機会はとても多そうですね。
栃木のテレビどうなっているんだ・・・見てみたい。
WEBやグッズのデザインも公式として説得力があります。
地元の献血にも告知やクリアファイル特典で応援に駆けつけるなど、萌えキャラには珍しく公共性の高い活躍を見せています。
・豪華声優をふんだんに利用したコミックや動画の展開
グッズなども多数展開されていますが、特徴的なのは本格的なマンガと豪華な声優さんを利用したボイスコミックやアニメフェスタなどイベントにも進出しているところだと思います。
マンガは幅広い層に読みやすくキャラクターの面白さを引き出しますし、声が付いてるので聴きたくて見る方もいるはず(私がそうです)
声優さん本人も登場するイベントを開催したり(行きたい・・・(^q^))外からファンを引き込む企画がとても素敵だと思っています。
非公認でもまだまだ活躍中!伊勢志摩の海女、碧志摩メグ
碧志摩メグ公式Webページ
元々は志摩市公認でしたが2015年に一部の市民の批判を受けニュースにもなりました。
今は非公認となっていますが地元のお店とコラボをしたり活躍は続いています。
・再出発することになった経緯
企業が志摩市の観光PRにと制作したキャラクターで、地元の方々の反響を頂き公認認定されていました。
伊勢志摩サミットを前に一部市民から「胸や太ももを強調しすぎ」「女性蔑視」と批判を受けて大きくニュースになりました。対して「表現の自由を萎縮させる」「オタク文化の差別に基づく偏見」と公認維持派の意見もあったようです。
どちら側も歴史辿ると根深い問題があり、どっちかが正しいということはないと感じました。
地元を応援するためのキャラクターですしドロドロと溝を深めず再出発に切り替えられたのは、まだ良かったのではないかと思います。
参考:「萌えおこし」と「オタフォビア」の間-HuffPostJapan
・・・フォビアって何かと思ったら「恐怖症」って意味だったのですね(´・ω・`)
萌えキャラが活躍する一方でこのようなニュースになってしまう事も出てきています。
碧志摩メグの場合はそれまでの活動経緯もあり、根強いファンや全国の方、地元の方にも大きな応援の声のおかげで『非公認』として再出発できています。
・非公認でも愛される実力の持ち主
全国のファン投票によって決まる『萌えキャラグランプリ2016』ではずん子ちゃんに次いで2位&特別賞受賞をしています。
アニメPV化のクラウドファンディングでも目標金額を達成。
困難を受けながらもFacebookでは3,000以上のいいね!Twitterでは14,000フォロワー(2017現在)とファンに支えられた活躍が続いています。
頑張ってほしい!大阪の萌えキャラ
近畿圏だと多くて紹介しきれないので私が大阪在住なのもあって頑張って欲しい応援も込めて紹介します。大阪少ないんですよね(´・ω・`)私が知らないだけかも?
能勢町公認おおさかのてっぺん
おおさかのてっぺん公式Webページ
能勢の人形浄瑠璃をモチーフにした町公認のキャラクター。
町のPRやイベントで活躍し地元の子供連れのファミリー層にも人気があります。
私はどちらかというとお浄が好きです(・ω・)b
阪南市の商工会公認!波有手美海&緑川さくら
波有手美海&緑川さくら公式Webページ
阪南市の海と山をイメージしたキュートなキャラクター。
ファンとの交流を大事にグッズやイベント展開をし商工会公認となりました!
住んでる地元なんで密かに応援しています(╹◡╹)
大阪府警察の萌えキャラ!逢坂ケイコ
地味に話題になってたキャラクター。
車上ねらい被害防止啓発キャラクターで配布されるしおりやチラシに登場しています。
大阪府警察の公式Twitterアカウントでもこのように伝えられていました。
キャラが可愛いということで当時話題になっていたようです。
現在も活躍していると良いのですがどうでしょうか・・・?
企業×萌えキャラ
ゆきこたんプロジェクト
オレたちのゆきこたんプロジェクト公式Webページ
おなじみ雪印コーヒー生誕50周年企画としてpixivで公募した擬人化キャラクター。
一般投票で決まったキャラクターは商品パッケージやゲームなどに展開されました。
鉄道むすめ
鉄道むすめ公式Webページ
本格模型ジオラマの会社が運営している全国各地の鉄道を擬人化したキャラクター。
ラッピング電車など鉄道事業と様々な本気コラボを実現し、関西でも実際の沿線にてスタンプラリーが行われました。
ゲームセンターマスコット、ジスたん
ファンタジスタ公式Webページ
『萌えキャラグランプリ2016』にて企業・団体部門でグランプリを獲得したキャラクター。
ゆるかわなキャラクターイラストがtwitterや公式サイトに所狭しとならんでいます。
番外編
いまいち萌えない娘
いまいち萌えない娘公式Webページ
2010年に作画崩壊とも受け取れるビジュアルで話題になったキャラクター。
誰でもアレンジして描ける容姿のためファンによる2次創作で多くの人を虜にした印象があります。
元々は緊急雇用創出事業に基づくアルバイト求人広告のイラストでしたが、現在もなお兵庫のサブカルチャー発信に活動が続いています。
サンリオ男子
サンリオ男子公式Webページ
この並びでいいのか迷いましたが私が注目しているキャラクターのひとつです。
おなじみキティちゃんなどのサンリオキャラクターが好きなイケメンキャラクター達。
萌えキャラ・擬人化というより大手企画のマンガやゲームなどのメディアミックス作品です。
サンリオがイケメンキャラ出してきた意外性にも驚きますが
Twitterを使ったイラスト展開がキャラクターとリアルの臨場感があってとても好きです。
推しキャラ(※好きなキャラ)が使ったキティちゃん食器!
好きだったらもうサンリオで食器見つけて即買いですよね。
単純にイケメン揃えたわけではなく
「こんな意外なキャラクターがキティちゃんを!?」「マイメロ好きな感じわかる~」
といったファン心理をくすぐるビジュアルや設定がとても活きています。
萌えキャラ以外の成功例
くまモン
くまモン公式Webページ
毎日TVや外でもどこかで必ず見かけるくまモン。ゆるキャラ界のスターとして国民的人気を集めています。
・噂になるエピソードを作りユーザーを巻き込んでブレイク
九州新幹線全線開通に伴い熊本をPRするために生まれたくまモンは、最初は詳細を伏せたまま各地に本体が登場し噂になりました。
関西地方を中心に名刺を1万枚配布する活動でSNS等で話題になりPRのためにがんばるストーリーやユーザーを巻き込んだ作戦でドンドン人気者になっていきました。
・ロゴやキャラクターを無料で利用可能に
熊本県が著作権を買取り許可があれば商品開発・グッズ販売にも無料で利用が可能に。
それにより全国各地にくまモングッズがあふれ知名度が広がっていきました。
2013年時点でくまモンの経済効果は1,244億円に上るとしています。
ローソンあきこちゃん
ローソンクルー♪あきこちゃん公式Webページ
ローソンはキャラクターを使ったソーシャルメディア展開がスゴイことで有名です。
・後ろ姿で初登場&お客さんを巻き込んだ仕掛けが満載
はじめは後ろ姿で登場。
ローソン発のキャラとして注目を集めた後、正面の姿や名前を一般募集で決定。
その募集により採用されたもの以外にネタに走ったものも入選し多くのユーザーを巻き込んで楽しませていました。
参考:ローソン×pixiv ローソンクルー「あきこちゃん」イラスト大募集-pixiv
下記記事によるとTwitterやLINEなど発信メディアは21媒体。ファンやフォロワーなどは81万人と規模が桁違いですねΣ(゜ω゜;)さすが・・・
あきこちゃん運営の社内では12人体制できちんと回せるよう工夫されているそうです。
参考:国内で最もソーシャルメディアを活用しているローソン、その成功事例と手法がとても参考になりました(セミナーレポート)-Six Apart ブログ
・現在はLINEでチャットボットとしても活躍中!
人工知能を活用した「自動会話プログラム」のこと。
人間同士が会話するチャットに対して、「チャットボット」は一方は人工知能を組み込んだコンピュータが人間に代わって対話することになる。
参考:チャットボットとは – 意味の解説|ITトレンドのIT用語集
あきこちゃんはLINE上でお客さんと対話しその流れでクーポンを配布しています。
ただクーポンを配布するよりも利用率が高くとても良い効果が現れています。
参考:ローソンが「あきこちゃん」に期待するワケ – ITmedia ビジネスオンライン
事例をまとめていて気づいた事
萌えキャラブームは2013年頃(ゆるキャラはもうちょい前?)で、2015年あたりで止まっちゃってるキャラクターを多く見かけました(´・ω・`)
その中でも今も人気が続いてるキャラクターはファンの気持ちを理解しファンを巻き込んだ展開を続けています。
お披露目のインパクトや口コミしたくなるネタなどで最初にファンになってくれる方の心を掴むのも重要なようです。
事業に絡んだキャラクターを運営する時の懸念点
キャラクター事情にくわしくない方が関係者になった時、心配に思う点もありますよね。
キャラクター欲しさにそもそもの商品が捨てられてしまうのでは?
昔にあった仮面ライダースナックみたいな現象ですね。
カードはGETするけどスナックは捨てちゃうみたいな。
本当に好きな方はキャラ以外の物を捨てるという行為は考えられません!
万が一あったとしてもそれはよほどのブームになった結果多くのユーザーが増え、その中の本当にごく限られたマナーの悪い方が目立ってしまったのだと思われます。
というか、そもそもそんなことする人はファンではありません。
キャラクターを受け入れられない方々からの批判トラブルは?
ここまでに書いたように、特に萌えキャラは年配の層には受け入れ難いという方もいらっしゃいます。
なので公共性の高い自治体などのシンボルにするには想像以上に難易度が上がります。
地域密着型で外から観光客を呼ぶようなキャラクターは住民の協力なくしては良い効果はもたらされません。
ただのオタクが趣味でやっているなんて思われないためにも一事業として狙いや効果を数値含めて説明する必要があります。
効果があることや見た目だけでないキャラの良さを何も知らない方に少しでも理解が得られれば、むやみやたらな批判だらけにはならないハズです。
企画事業用に萌えキャラや擬人化を作る方法
事例からもわかる通り様々な場面で活躍する企画事業に絡んだキャラクターには
かわいいビジュアルも必須ですがブレないように目的や性格など設定も必要になります。
単純に絵を描くだけではないキャラクターを生み出すまでの流れを書いておきます(○’ω’○)
目的を考える
キャラクターの造形を描くのはまだまだです。
突然描き出してもほとんどはブレたキャラクターしか出来上がらず運営を続けるのも大変になってしまいます。
キャラクターを生み出して目立ちたいのか、広く広めたいのか、若い層に伝えたいのか、発信力を持ちたいのかなどなど、どんなふうにキャラクターに活躍してほしいのか明確にして下さい。
目立ちたいデザイン、若い層にウケるデザイン、ファミリー層にも見てもらいたいデザインと
目的によってキャラクターのビジュアルも変わっていきます。
設定を考える
まだ描きません。
目的に合わせてキャラクターの人数、性別、年齢、どんな性格がいいのかを決めていきます。
個人的には単に覚えてもらえたらいいくらいの目的でしたらキャラクター1人で充分だと思います。
もっとキャラクターで人を楽しませたい場合は2人以上だとキャラクター同士の会話や関係性が生まれ楽しいコンテンツも生み出しやすくなります。
逆に多すぎても管理しきれなくなるのではじめは3人ぐらいがベストかなと。
戦隊やプリキュアみたいですね。
設定と共に事業や企画に沿ったキャラクターのストーリーも多少あると深みが出て、より興味を持ってもらえます。
ただ設定や物語を作りすぎてしまうとファンが楽しむ余地が無くなってしまうので程よいバランスが重要です。
ここを疎かにすると愛着が持てなくなり「ただお金のために作ったのか」と思われる要因にもなってしまいます。
展開を考える
具体的にキャラクターで何をしていきたいのかを考えます。
チラシやポスターに載せるだけなのか、ゆくゆくはグッズ展開したいのか、マンガやイラストでどんどん盛り上げていきたいのか。
グッズは在庫を抱えてしまうと赤字の原因になり運営もキツくなると思うので、ある程度ファンがいて売れる見込みを立てて数を決めたほうが良いです。
定番の絵柄で数が売れたら次に新しい絵柄も・・・と考えるのが妥当ですよね。
マンガやイラストはキャラの一面を見せるのに最適です。
ファンが増えたら需要に基づいてグッズや本にも展開ができます。
まずは、ひとつの絵柄でキャラクターを推していくなら多用しやすいようポーズを工夫できますし
いくつか必要な場合はキャラクターイラストのパターンも前もって考えることができます。
ビジュアルを作る
ここまで考えてやっとビジュアルを作成できます。
展開はある程度でも大丈夫ですが、目的や設定は必須事項です。
そこからプロのイラストレーターさんは、さらに以下のことを考えてキャラクターデザインされています。
・頭身
小さい頭身がいいのかスラッとした美少女頭身がいいのか等です。
同じデザインでも頭身が変われば印象も違います。
・配色
暖色・寒色以外にも都会的、自然、POP、シック、ファンシーなどなど配色が与える印象は数多くあります。企業に紐づくならコーポレートカラーに合わせても良いですよね。
多くの色を使いすぎると気持ち悪い印象にもなりますので、基本3色くらいに押さえておくとキレイにまとまります。
・ターゲットに合わせたタッチ
お子さんに寄せてマスコット寄りにしたり、可愛いお店に合わせて手描き感を含ませたり。
線や形だけでも様々な見せ方があります。
・表情
笑う表情ひとつとってもキャラクターによって変わります。
元気な子なら歯を見せてもいいですし清楚さを出したいなら口を閉じたり。
・ポーズや仕草
ポーズとなると本当に色々ありますよね。
覚えてもらうため印象づけたいなら、シルエットにした時にわかりやすいかどうかを確かめると効果的なデザインになります。
・着ている服やアイテム
どんな仕事何をしているキャラクターかわかりやすくするのは服やアイテムです。
滅多に変わることのない服でもたまに季節に合わせて違うもの着せるのも良いですね。
・髪型
ファッションと同様にキャラの雰囲気を出す髪型。
インパクトを出しやすい部分でもあると思います。
・オリジナリティを出すための特徴付け
通行人Aみたいなどこにでもいるキャラクターだと印象薄すぎて覚えてもらえないですし、他のキャラクターとカブりやすくなり極端に言うと著作権問題に発展するリスクもあります。
なので事業や企画用にキャラクターを生み出す場合は少しでもいいのでオリジナル感の出る特徴が必要になります。
普段のイラスト以上にキャラクターをデザインするにはこれだけ多くの要素を考える必要があります。
最初から無計画に生み出すのはキャラクターも関わるクリエイターも誰も得しない事になってしまいます。
キャラクターに活躍してもらう方法
生み出したキャラクターは多くの人に知ってもらい楽しんでもらえないと、キャラクターでファンを増やすのは難しいです。
方法は以下のように色々ありますので予算や目的に合わせて考えてみて下さい。
・チラシやパンフレット、名刺など事業のPRツールに掲載
→覚えてもらいやすくなります
・小説、マンガ、イラスト、動画などコンテンツ発信
→工夫次第で認知度アップ!情報量が多くなりすぎない注意が必要
・キャラに関する企画を立てて募集、参加型コンテンツに
→口コミが増えるきっかけになる
・関連する企業とコラボ
→より多くの人に見てもらえて認知度UP
・2次創作で一般にも利用してもらう
→新たな一面が見れてファン増に繋がる
アニものづくりアワードというものが開催されるそうですよ?
ちょうどこの記事書いてる時にTwitterで流れてきました。
これは、アニメ業界にとって新しいビジネスチャンスであるとともに、一般企業にとってもこれまでと違う視点での「ものづくり・ことづくり」を生み出すチャンスを秘めています。
「アニメものづくり」アワードは、アニメ業界と一般企業とのさらなるビジネス活性化を目指し、優れたコラボ商品、広告クリエイティブ、プロモーションなどを表彰する取り組みです。
アニメ版権モノから企業のオリジナルキャラクターまで様々な部門賞があるみたいです!
エントリー応募し受賞した作品は、5月に行われる徳島のマチ★アソビにて表彰されます。
マチ★アソビ行ったことあります~(・ω・)b 船ですぐそこなので。
空港から各会場まで町中がアニメ色で凄かったです(○’ω’○)
遊びに行くならイベントある日を調べて行くと存分に楽しめるのでオススメです。
リスクを避け効果的なキャラクターが欲しいならプロの手を借りるべき
キャラクターを生み出すには企画を建てるのと同じくらい考えることが必要です。
制作経験がある上で適切なアドバイスとデザインができるプロのチカラは大きいです。
経験が浅い人が制作したものは素人っぽくなりお客さんにも伝わってしまいます。
特に最初に興味を持ってくれる方々は目が肥えていますから
かわいさや愛情持った展開をしているかどうかはすぐに見破られてしまいます。
短命に終わってしまうキャラクターをなくすためにも、いろんな展開に関わりたいクリエイターさんのためにも、キャラクター運用を考えている方に当記事が参考になりましたら幸いです(╹◡╹)♪