絵を描くクリエイターとして仕事をするために必要な技術は?

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会社員経験もあるフリーランスイラストレーター、さらえみ(@saraemiii)です。

クリエイターとして働くにしてもすべてが未知数で一体どれくらい技術があれば仕事ができるのか気になりますよね。

さらえみ

私はクリエイター職をいくつか経験しています。
コネも無く割といきあたりばったりで独立してしまいましたが、その経験のおかげでなんとかなっています。

会社員から独立まで、働く前後で身に付けて来た技術を紹介します。

これがなければクリエイターとして働けないというワケではありません。

特殊な経歴ですが身につけてきた事やひとつひとつの仕事内容は、これからクリエイター職を目指す方の参考になるかなと思います。

もくじ

学生時代にPC操作を習得

会社で制作するとなるとパソコン操作は必須

iPadなどでもイラスト制作はできますが、会社での制作には「Adobe系ソフトの使用」「大量のデータを受け渡し」「進捗を報告する」など、パソコンでないと効率的に動けない業務が発生します。

私は高校~専門学校時代には、趣味でパソコンを使うようになっていました。

中学までは趣味でノートに絵を描いたり、美術部で漫画の表紙をカラー模写したり、アニメ雑誌の投稿ページにたまに掲載されたり・・・趣味メインでそれなりに描いてはいるものの、プロとは言えないレベルの学生でした。

90年代で今ほどCGが当たり前ではない時代です。
最初はスキャナーが無くデジカメで線画を取り込んでいましたし、ペンタブは影も形もありません。

趣味で二次創作イラストをWEBに載せるために、Adobe Photoshopや Illustratorで色塗りやアイコン作成などの基本作業はできるようになっていきました。

当時はネットで調べても情報が少なかったので、父親が持ってたパソコン雑誌を読んで試しながら学んでました。

これが後々の仕事に響いていきます。

↑これは昔の話ですが、現在でもスマホは使えるけどパソコンは使った事がない、絵は描けるけどパソコンは触ったことがない人も多いです。

さらえみ

私は特に好きなことでないと伸びないタイプなので(汗)趣味でネットやパソコンを使えるようになっていて本当に良かったと思っています。

基本的な作画力などを身に付けたアニメーター時代

絵の仕事をするにあたって、やっぱり基礎画力は必要

どういったイラストで仕事をするかにもよりますが、イラストレーターは伝える事が仕事なので、少なくとも「絵を見て何かが伝わる」レベルには基礎画力が必要です。

たった3,4年ですが、とても濃厚なアニメーター時代でした。

アニメーターはパソコンは使わず、紙に鉛筆で描く仕事です。

絵コンテを元にキャラクターだけでなく背景もラフで描いていきます。

ざっくりした絵の絵コンテ、遠景の設定資料、キャラクターの設定などを元に、シーンに合わせた絵を丁寧に描きます。

  • 等身・パーツなど人物のバランス
  • アオリ・フカンなどパースの取り方
  • アニメの動かし方

などなどを身に付けていきました。

この時代は同期の中では中の上くらいでして、自分より上手い人全然居るけど早めに動画から原画へ出世はできた!というレベルです。

そしてアニメーター時代は信じられないくらい貧乏でしたので、生きるために必要なお金の大切さや「何かあっても友人宅泊まれる」「スタジオで自炊する」「先輩に殺されそうな指導される」などタフさも身につきました。

現在多少何かあってもこの時代よりは余裕でマシと思えます。

さらえみ

こんな状況下で四六時中何百枚も描き続けるので、否が応でもある程度は描けるようになります。身体はボロボロでしたが^^;

CG制作と提案力を身に付けた会社員経験

出世や独立には技術以外の力もあると良い

会社で出世したり独立して、他社との取引が増えてくると、技術だけでなく相手の事を考える力や、提案する力も必要になっていきます。

キャラクターが液晶画面を動いていくような映像を制作するデザイナーとして7年ほど勤めました。

入社できたのは、アニメの技術と、趣味とはいえパソコンを扱えた事が大きかったです。

2000年代の話ですが、デジタル技術ゼロでは就職は怪しかったのではと思います。

ここで得た経験は多岐にわたります。

この会社のデザイナーは全員

  • 企画
  • コンテ
  • 作画
  • エフェクト
  • 動画編集

といった、1本の映像を1人で作る能力を培われました(ある意味ブラックですが…)

同業他社では、おそらく分業する事が多いので結構無茶振りなんですが…逆にフリーランスの今はこの経験がかなり役立っています。

企画段階から携わったので、企画書の作り方や提案の方法を知ることができました。

後々チーム全体のスケジュールを任されて効率的に進める工夫を、プログラマーさんなど他の部署とやり取りしてデザイン以外の工程を意識するようになっていきました。

もちろん作画でも、PhotoshopやIllustratorのプロレベルの技術、イラストを使った映像制作、世に出せる商品レベルのクオリティなどを把握していくように。

生活面では、この時期は一人暮らしを始め、アニメーター時代には知る由もなかった「一人で生きるのにかかるお金」を意識できるようになりました。

さらえみ

私はオタクで家族は非オタクでしたので、趣味のためにも早く一人暮らししたいと自立意識が高かったです。

一人暮らししていない人は、食費や家賃など生活にどれくらいかかるか何をすれば良いのかを知らない人が多かったので、意外とこの経験も大事なんだと思ったものです。

その後、この会社を退職し契約社員を3年程勤めましたが、そこではUIやエフェクトメインで制作。

この制作がめちゃめちゃ苦手だったので(汗)独立を考えるきっかけにもなりました。

これらの経験が独立してもなんとかなる根拠にも

独立に際しては、1~2年くらい無職でも最低限生きていけるくらいの貯金をしていました。

貯金のおかげで初期に下手にあせらず行動していくチカラにはなりました。

それ以外に、これまでの経験から「イラスト・デザイン・動画などのどれかで生きてはいける」というセーフティがあるので新しいチャレンジにも取り組みやすくなります。

最初に記載したようにクリエイターとして働くのは技術が全てではないのですが、私の場合はさまざまな経験から身に付けてきた技術はかなり将来の役に立っています。

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