片手デバイスTourBox Eliteを試してみた感想<Bluetooth対応>

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株式会社TourBox Tech様から製品をご提供頂いて感想をまとめています。

便利な片手デバイスを探し求めるイラストレーター、さらえみ(@saraemiii)です。

便利と有名で前から気になっていた片手デバイス「TourBox Elite」を試す機会をいただけました。

新型「TourBox Elite」はBluetooth対応!

配線に絡まず好きなところに置いて使えるモデルをじっくり試してみました。

さらえみ

かなり大容量のショートカットを設定できて、押し間違えを防げる構造なのがめちゃめちゃ便利です!

執筆者のスペック

  • Windowsユーザー
  • デスクトップPC+ノートPC
  • iPadもたまに使用しています
  • 片手デバイス数種類の試用経験アリ
  • イラストもショートアニメも制作
  • ブログ執筆もします
もくじ

TourBox Eliteの特徴

TourBox Elite 本体
製品名TourBox Elite
寸法116×101×44mm
重量376g (バッテリー含まず); バッテリー重量48g
接続方法デュアルBluetooth 5.1&有線USB Type-C
バッテリー持続最長約2カ月
対応OSWindows 10以降(Windows7、8、8.1は有線対応のみ)macOS 10.13以降
クラウドファンディングページより引用
さらえみ

手触りはサラサラ、縦型と平面のダイアルは手に吸い付きやすいシリコンのような素材です。

同梱されているもの

外箱

一般販売や今回のクラファンで発送されるの製品の外箱は正方形になる予定で、パッケージのイラストは下記コンテストで決められます!

4/3までコンテスト開催中!

pixiv
TourBox Elite パッケージデザイン イラストコンテスト 「TourBox Elite パッケージデザイン イラストコンテスト」開催中
外箱開けるとこんな感じ
本体・ケーブル・電池

本体とマニュアル、電池、今回試用にあたってUSB Type-Cケーブルが付属。

今回のクラファンや今後の一般販売ではケーブルは付きません。別途購入の必要があります。

本体とケーブルは巾着に入っていました。

製品版には安全ガイド・保証書が付きます。

【新機能】従来型との1番の違いはBluetooth対応

「TourBox Elite」は2022年3月にCAMPFIREでプロジェクト公開されたモデル。

初のBluetooth対応で、配線に縛られることなく好きな場所に置いて使用できます。

Bluetooth使用には単3電池2本が必要。

TourBox Eliteに同梱されています。

USB Type-Cケーブル

もちろん有線でも使用できます。

USB Type-C対応ケーブルが必要です。

デュアルBluetoothなので、2台のPC間を背面のボタンで即時切り替えて使用できます。

ノートPCでも作業をするのですごく助かります。

さらえみ

本体が重たいので切り替え時に背面のボタン触るのはちょっと不便かも💦

それでもいちいちBluetooth切り替えなくて済むのはラクチンです。

【新機能】複数の動作を組み合わせたマクロ設定

ショートカットの他、1クリックで一連のアクションを発動させるように設定する「マクロ設定」

例えば…新規レイヤー作成してグリッド表示して特定のフォルダを開くといった一連の動作を、ショートカット同様に登録できます。

【新機能】登録した動作を呼び出せるTourMenu

画面上で呼び出して選べるTourMenu

あらかじめ設定したショートカットやマクロ設定を、画面上でメニューとして呼び出せる「TourMenu」

TourBox Elite本体のボタンだけではカバーしきれないアクションを登録しておけます。

数々の動作を設定し、メニューの大きさまで変更可能
さらえみ

通常1ボタン1アクション対応のところを、このメニューがあれば複雑な動作も設定できて、何アクションもすぐに呼び出せます。
何気にめっちゃ便利です。

【新機能】ダイアル切り替え時に振動させる触覚フィードバック

(プリセット設定)振動オン
(プリセット設定)回転幅変更

TourBox Eliteはダイアル式のボタンが3種もあります。

それぞれのダイアル切り替え時に振動を伝える機能回転幅を好きなものに変更できるようになりました。

振動は2段階の強さオンオフ、回転幅はデフォルト・幅広め・さらに広めを変更できます。

さらえみ

振動オンにするとカチカチッと軽快でしっかりした振動が伝わります。
どれだけ回したかが体感できるので、回しすぎたので戻そう…といった2度手間を減らせます。

【新機能】選べるカラーバリエーション

モダンスモークブラックトランスルーセント

「TourBox Elite」はクラッシックブラック・アイボリーホワイト・モダンスモークブラックトランスルーセント(透け感のある黒)といったカラバリが増えました。

メリット

豊富なショートカット設定

ショートカット設定するためのコンソール

ぱっと見えるだけでも、11個のボタンに3つのダイアル。

ダイアルも3つとも押せるボタンになっていて、さらにサイドやトップボタンを同時に押した際の動作も設定可能。

さらえみ

数えてみたらボタン・ダイアル・組み合わせで47種類設定できました…!
さらに右回転・左回転でも設定変えられます。

先に紹介したメニュー設定できる「TourMenu」も組み合わせるとかなり豊富なショートカットを設定できます。

どんなソフトにも対応できるプリセット設定

試した限りでは全ソフトに対応できました。

さらえみ

Live2DやWEBブラウザ、Kindleなどにも使えるのは感激!

ソフト別のプリセット切り替えは自動でできる!

コンソール左上にあるプリセット設定

セットしたショートカットを全ソフト共通に使用することもできますし、ソフトウェア毎に割り当てて自動的に切り替えも可能。

「関連アプリケーション」で対象ソフトをあらかじめ設定しておくと「プリセットをオートスイッチ」ONでソフトごとに自動切り替えができるようになります。

さらえみ

特別な動作ナシで切り替えられるのはかなり快適です。

1から全部設定しなくても大丈夫!プリセットのインストールができます

これだけたくさんあるボタンに1つずつショートカット設定するのが面倒…そんな時は…

プリセット新規作成画面

TourBox 公式サイトから多数のプリセット設定をダウンロードできます

言語やOS別にあるので自分の環境にあったプリセットを選べます。

あわせて読みたい
TourBox - プリセット TourBoxユーザーが作成した各ソフトに対応するプリセットをこちらのページでダウンロードできます。

ひとまずこれで試してみて、不便な部分をカスタマイズしていくと最短で使い慣れます。

形の個性豊かなボタンで「このボタンなんだっけ?」が防げる

TourBoxシリーズの大きな特徴がいろんな形のボタン。

個性豊かな形のボタンなので、ボタンと設定した機能が結びつきやすく、押し間違いを防げます。

さらえみ

ボタンの多い見た目に覚えられるか不安はありましたが、全部形が違うので余裕で覚えられます。

迷っても即座にガイドを表示

ビジュアルガイド
画面に常駐表示できる十字キーHUD

ぱっと見てわかりやすいビジュアルガイド十字キーHUDで即座に設定した動作を確認できます。

常駐表示できる「十字キーHUD」は、他ボタンを押した際にはそれと組み合わせた時の動作表示もされますし、常駐非表示にもできます。

ずっしり重い安定感

約400gある本体は、女性でインドア非力の私だとしっかり持てばなんとか片手で持ち上げられる感じ。

軽く掴んだだけではうっかり落としてしまいます。

この重たさなので、机の上に置いて使うと操作中に本体が動いてしまうということは一切ありません。

常に操作しやすい位置で置いておけます。

デメリット

個人的に感じたデメリットです。

キーボードやペンタブよりは高さがある

キーボードやペンタブよりも高さがあり、長時間作業だと疲れる可能性もあります。

とはいえ一般的なマウスと同じくらいの高さです。

ボタンが押しやすく設計されているので、数時間試した感じではそこまでストレスは感じませんでした。

手が小さいと一度に全ボタン使うのは難しい

私は手が小さい方なので一度に全ボタン触るのは難しかったです。

左側に手を置く(疲れにくくてオススメ)
真上に置く

サイドボタンが押しやすいよう左側に置くか、右上丸ボタン押しやすいよう真上に置くかになると思います。

さらえみ

私の場合は、サイドボタン愛用する左側に添えるほうが腕が疲れにくくて良さそうでした!

iPad非対応

専用ソフトウェアが必要なのもあって、残念ながらiPad非対応です。

さらえみ

PCでもiPadでも使えるのが理想的なんですが、どの片手デバイスでもなかなか難しそうですね。

実際にソフトウェア別に使ってみた

ひとまず私が普段から愛用している以下のソフトで試してみました。

  • Adobe Lightning(写真画像処理)
  • Adobe Photoshop(レタッチ・彩色)
  • Adobe Illustrator(デザイン・図形)
  • Adobe After Effects(映像)
  • CLIP STUDIO PAINT(イラスト・アニメ)
  • Live2D(Vtuberモデル)
  • GoogleChrome(WEBブラウザ)
  • Windows10(PC操作)

【共通】ショートカットの設定方法

プリセット設定にあるボタンをクリックすると出現する画面から選ぶか、設定したいキーを入力することでも設定できます。

一覧から要らなくなったショートカットを削除するには、プリセットリストを右クリックタグの編集」で消したり追加したりできます。

基本操作は公式サイトのマニュアルで見れます

シリーズによってコンソール画面が異なりますが、基本的には同じ操作が可能です。

あわせて読みたい

【Adobe系ソフト共通】バージョン違いも1つのプリセットで対応

Adobe系は、たとえばPhotoshop2019とPhotoshop2021の2種使ったりすることもあるのですが、Photoshopで指定しておけばどちらのバージョンでも同じプリセットで動作しました。

Adobe Lightning

Adobe Lightningでのダイアル割り当て例

写真をキレイに調整できるソフトがAdobe Lightningです。

各種設定窓の呼び出しはもちろん、画面上にたくさんあるスクロールバーをダイアルに割り当てられるので、マウスやペンタブはほんの少しの動きだけで作業スピードがアップしました。

Adobe Lightning用にプリセットがデフォルトでついているのですぐに使えます。

「Built-in機能」で特殊動作も割り当てられます。

Adobe Photoshop

Adobe Photoshopでのダイアル割り当て例

使用頻度低めですが、デジタル扱う仕事なら必ず使うのが描画レタッチソフトのAdobe Photoshop。

基本的なショートカットに加え、画面拡縮レイヤーの切り替えをダイアルに割り当てられます。

どれもカーソル移動無く使えて便利なのですが「選択したパラメータの調整」でサイズ幅など数値の増減をダイアルで出来るのがとても快適でした。

Adobe Photoshop用にプリセットがデフォルトでついているのですぐに使えます。

「Built-in機能」で特殊動作も割り当てられます。

Adobe Illustrator

Adobe Photoshopでのダイアル割り当て例

デザインやキャラクター作画にも使うベクターデータ作画の代表ソフトAdobe Illustrator。

私の場合は仕事上で何かと使用頻度の高いソフトです。

基本的なショートカット、画面拡縮、レイヤースクロールなどに加え、上下キーの割り当てで数値増減も可能なので、描きながら線の太さを即調整といった事もできます。

こちらは専用の「Built-in機能」が無いのでショートカットやマウス操作の組み合わせを割り当てることになりますが、それでも十分な機能を使えて効率爆上がりします。

Adobe After Effects

Adobe After Effectsでのダイアル割り当て例

映像編集ソフトで私は主にアニメ制作に使うAdobe After Effects。

映像用だけあって多くの操作が必要になり、TourBox Eliteはそれらをカバーできます。

基本的なショートカットに加え、各種画面のスクロール、タイムラインのフレーム移動、レイヤー上下の選択移動といった動作をダイアルで割り当てられます。

ダイアルが足りなくなってもボタンとの組み合わせで増やせるので多種多様の操作を担ってくれます。

こちらは専用の「Built-in機能」が無いのでショートカットやマウス操作の組み合わせを割り当てることになりますが、それでも十分な機能を使えて効率爆上がりします。

CLIP STUDIO PAINT

イラストを描く時に愛用しているCLIP STUDIO PAINTでもサクサク作業が進みました。

連打しがちな取り消し(Ctrl+Z)も止まったり進みすぎたりすることなく使えます。

ダイアル割り当て例

ダイアルが3つもあるのでブラシの大きさ、画面の拡大、レイヤーウィンドウのスクロールなどを別々に指定し、ボタン組み合わせでもっと増やすこともできます。

一部のショートカットでは、長押しするとその時だけツールが変わり離すと元のツールに戻る動作(クリスタの修飾キー設定で「一時変更」にしているもの)も可能です。

さらえみ

何気にこのツールの一時変更が無いと不便かもと思っていたので安心しました。

「Built-in機能」もありますが、CLIP STUDIO PAINT専用が少なかったです。

漫画やアニメが発展している国ではヘビーユーザー多いと思うのでもっと増やしてほしいですね。

Live2D

Vtuberモデルやアニメーション制作に使えるソフトLive2Dでも試しました。

ファイル→設定からショートカットへ
ショートカット設定でカスタマイズ

Live2Dはデフォルトで設定されてるショートカットが少なめです。

Live2Dの「キーボードショートカット」で頻繁に使う機能にショートカットを割り当てて、TourBox Eliteにも反映させてくと良さそうです。

最初だけ手間はかかりますが、設定していくと各種画面スクロールや拡縮、ツール切り替えはもちろん、モードの切替やソロ表示などもボタンひとつで出来て便利でした。

Live2Dの関連アプリケーションの紐付けに迷ったら…

私の環境だけかもですが…

TourBox Eliteの「関連アプリケーション」を開いてもLive2Dが見当たらなくて困りました。

タスクマネージャーでLive2D見る

そこでLive2D開いた上でタスクマネージャー確認すると「Java」に隠れていましたので…

「関連アプリケーション」の「Java」に紐付けるとLive2Dだけで認識するようになりました。

TourBox Eliteはマウス操作も登録できるので、VTuberに必須のトラッキングソフトにも使えました!

これならスイッチングもできて配信もラクになりそうです。

どんなソフトでもキーボードショートカット以上に活躍!

そのほか、PC作業やWEBブラウザ、Kindleなどでも使用できました。

ウィンドウの呼び出しや画面スクロール、ページ送りなど、キーボード以上に活躍します!

さらえみ

キーボードでは手が届かなくて諦めたショートカットもあるはず。

スクロールもいちいちスクロールバーを選ぶ手間が消えて作業効率がアップしました。

絵描きだとペンタブのまま他の操作をすることも多いので、直感で操作できるもうひとつの手のような存在になります。

クラファンは終了しましたが、公式ショップで発売中!

TourBox Eliteはクラウドファンディングを無事達成し、現在は発売中となっています。

ちなみに……Bluetoothの無い旧型もあります。

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