当時、スタジオに寝泊まりしながら働いていた元アニメーターの、さらえみ(@saraemiii)です。
今回は、面倒くさいアニメ作画で、絵を配置する間隔を変えるだけで動きにメリハリを出す基本的な方法です。
少ない枚数でもクオリティ高く見せられる手法にもなるので、これからアニメを覚えたい人は知っておいて損はありません。
もくじ
絵をアニメのはじまりと終わりに寄せる
「均等割り」と「ツメ割り」
このgifの左側「均等割り」は間の絵を均等に入れた時の動き方です。
通常アニメを作る場合にやる初歩的な動かし方です。
右側の「ツメ割り」が、アニメのはじまりと終わりに間の絵を寄せた方法です。
同じ枚数なのに見え方がずいぶん変わります。
緩急が効いて迫力のある動き方を少ない枚数で可能になります。
さらえみ
呼び方は仕事やスタジオによって変わっているかもしれません🙏
枚数が詰まったところを「タメ」とも呼ぶケースもあります。
動く間の絵を描くことを「割り」と言う
テレビなどのアニメ制作現場では原画と原画の間の絵、動画を描くことを「割る」と言います。
間の絵の入れ方によって動かし方を変えて、カッコイイアクションや繊細な演出に対応することができます。
ツメ割りが効いてくるよくあるシーン
- パンチやキックなどアクションシーン
- 全力ダッシュで近づいてくるシーン
- 勢いある振り向き
- ボールの動き
他にも色々あると思うので、アニメ見て発見してみてください~