アニメや動画で少し差がつく簡単な演出効果

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私はCGデザイナー時代にいくつもキャラクターのショートアニメーションを制作していました。
アニメーションにも様々な演出方法がありますが、そのデザイナー時代に企画や絵コンテから携わって、ポイントを教わりました。

時代によって変わってくると思いますが、意図や基礎的な部分は変わらないと思うので、参考になればと思います。

もくじ

最初の5秒にインパクトを持たせる

最初の5秒で目を引くものが無いと、その先がどんなに良くても続きは見てくれません。
もちろん最初以外がつまらなければ本末転倒ですが、最初の「何かが起こるぞ」と思わせるインパクトは大事です。

YouTubeなど配信モノは特に最初で「つまらない」と判断されると飛ばされてしまいます。

音楽に合わせる

音楽のチカラは映像よりも大きいんじゃないかと思うときがあります。

なんとなく映像に載せてるBGMは無いよりはマシですが、音楽のリズムに合わせた演出は、多少映像のクオリティが落ちたとしても効果が充分あり、見る人を楽しませます。

ずっとリズムに乗ったエフェクトを付けても良いですし、ここぞというタイミングで音楽に合わせるのも気持ち良い演出になります。

歌付きだとキャラクターの口パクが合ったリップシンクも良く使われます。

テンポよく繰り返す

同じ演出を何度もテンポよく繰り返すのは上記音楽のサビ部分など様々な場面で使えます。

お笑いで言う『天丼』のように、同じリアクションをキャラクターに何度もさせるのも良さそうです。

音楽に載せずに3回以上繰り返すとウザがられる可能性もあります。

3回以上繰り返す場合は、後半のどこか1回だけ、ちょっと違う演出にするとアクセントになって飽きられません。
例えば毎回同じキャラがリアクションしているけれど、1回だけ違うキャラが出てくるなど。

1カットを長くさせない

ダラダラと長く続く映像は飽きられやすくなります。

1カットとは、映像が次の場面に切り替わるまでのカットのことで、切り替わらずに1カットを長く見せていくのは非常に高度な手法になってしまいます。

ユーザーのことを考えて、長くさせない工夫が必要です。

同じ秒数でも長いと思わせない演出

同じ3秒間でも、何もしない3秒と、演出工夫した3秒では、ユーザーの体感速度が全然違います。

常にどこかが動いている

例えば、画面全体がゆっくり横に移動していく(専門用語でPANとも言います)とか、常にエフェクトや効果背景が動いていると、キャラクターが全く動いてなくてもつまらない画面にはなりません。

ストーリーものにする

漫画やイラストでもそうですが、感情移入できるストーリー物は強いです。

ストーリーでもダラダラ続くアニメーションは飽きられてしまいます。
↑これだと漫画をスライドで見せた時のほうが、数倍マシです。

逆にちょっとしたショートアニメでもストーリー性が感じられる演出があると、楽しんで見てもらえて感動を呼びます。

踊りを入れる

昔から踊りのあるアニメーションも強いです。

凄く古い昔のTVアニメだと盆踊り物とか、近年だとオープニングでダンスしているとか、今では「恋するフォーチュンクッキー」や、星野源の「恋」みたいな、みんなで真似して踊れるものがヒットしやすくなっています。

カッコイイ踊りも見栄えしますが、ユーザーを巻き込める簡単で楽しいダンスは、イベントや音楽系PVに大変効果的です。

ゲーム要素のあるものでは、勝利は長く敗北は短く

最近個人でアプリを作るのも珍しくないので書いておきます。

ゲーム要素のあるものは「なるべく早く結果が知りたい」心理が働くので、何度もやってもらいたい場合には、長引かせないことと、結果前に盛り上げる演出が必要です。

勝利結果の場合は、余韻に浸りたい気持ちになるので、多少長い演出でも楽しんでもらえます。

反対に敗北の場合は、長引くほど悔しさが残ってしまうので、何度もやってもらいたいなら、短くするか、上記のように長いと思わせない工夫が必要になります。

目立たせたいものは大きく動かす

内容によりますが、大きく動くと目立ちます。
キャラが手前と奥に2人居て、奥のキャラが小さくて背景に馴染みそうでも動きまくると目に入ります。

メリハリをつける

様々な演出方法がありますが、常にガチャガチャ動いてるとせわしなくて見るのが疲れる映像になってしまいます。

一呼吸入れられる演出も挟んで、メリハリをつけることも、飽きさせない映像作りに大事なことだと思います。

アニメーションや映像もユーザビリティを意識する事が大事

一通り思い出したものをまとめてみましたが、他にも様々な演出方法はあると思います。

どんなにクオリティが高くても、どんなに面白くても、ユーザーに見てもらえなければ意味がありません。
例えば、人気のあるユーチューバーさんはそのあたりも気を使われて編集してるなぁと思います。

多くの人に見てもらえるよう、ユーザーが見やすい映像作りを心がけていきたいですね。

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