私は長いこと制作にはAdobe製品を使っています。
フリーランス時代はもちろんですが、会社員時代、学生時代にもお世話になっています。
クリエイターには必須のソフトが詰まったAdobe製品、世界のトップでも使われているソフトでもありコンプリートプランは年間65,000円以上もする、決して安い買い物ではありません。
私は今でこそ仕事に必要なためコンプリートプランを利用していますが、仕事内容によって使うソフトは異なります。
個人事業の経費としてはできるだけ抑えて他を充実させる事も大事ですし、学生さんはなるべくリーズナブルに利用したいのではと思います。
Adobe以外のソフトを利用する手もありますが、クリエイター職に就くなら使っていない会社は無いのでクリエイター職を目指すなら早めに慣れておいたほうが良いです。
画像加工からイラスト、アニメーション制作、会社員から個人事業と様々な経験してきた私なりに、各種情報や職業別に必要なソフトをまとめてみました。
Adobe Creative Cloudとは?
Adobe製品の複数ソフトがセットになったサービスです。
個人・法人・月額・年額・フォトプラン・コンプリートプラン、学生教職員価格・・・と様々なプランがあります。
- たまにしか使わないなら月額がお得
- 半年以上使うなら年額がお得
- 3つ以上ソフトを利用するならコンプリートプランがお得
購入すると2台まで利用できますが、同時に起動はできません。1つ買ったら全社員に利用してもらうといった利用方法はできません。
なぜAdobe製品とCreative Cloudを使うのか
もう学生時代から数十年Adobe製品のお世話になっています。
個人で仕事をしている現在もAdobe製品、Creative Cloudを利用している理由は以下の通り。
クリエイター御用達の制作ソフト世界規模で独走状態
海外の映画制作現場でも使われていて、ライバルになるソフトもほとんど無い、おそらく業界一使われているのがAdobe製品です。
PhotoshopやIllustratorなどひょっとしたら20年くらい利用しているAdobe製品もありますが、それでも全機能は使いこなせていないくらい1つ1つのソフトが高機能です。
取引間で必ず存在するので安心してデータのやり取りできる
どこの制作会社でも使われているソフトなので、データが開けないなどのトラブルが少なく安心してやりとりできます。
ソフト全種そろっている所は無くても昔からあるPhotoshopやIllustratorは大概の制作会社で使われています。一般企業だと馴染みは無いかもしれません。
Creative Cloud だとバージョン互換に対応できる
高価なソフトなので会社によっては古いバージョンを使い続けている場合もあります。
常に最新版を使えるCreative Cloudだと古いバージョン用のデータに書き出すことも可能なので、様々な会社とスムーズなやりとりがしやすくなります。
個人事業として多数の会社と取引していると互換があるのは凄く助かる機能です。
業務の効率化・パワーアップが簡単にできる
下記にも紹介していますが、商用可能なフォントやPCとモバイル間でのデータ共有など、効率化が図れます。
フォントは、商用かどうか確認したり追加費用がかかったり、データ共有が別のソフトを介して時間がかかったり、Adobe製品を使う分にはそういった実制作以外の手間が省けて楽になります。
Adobe製品は一番使われているためプラグインやブラシや効果などのプリセットなど、追加機能が豊富に存在するのも制作に助かっています。
オプションや特典がある
Adobe Creative Cloudを利用すると付いてくるオプションが沢山あります。
仕事に欠かせないものから、ちょっと試してみると便利かもしれないものまで揃っているので紹介します。
Creative Cloud ライブラリ
通称CCライブラリ。
細かい指定をすることなく簡単にデバイス間のデータ共有ができます。
Adobe Fonts
商用利用可能なフォントが使い放題。
Adobe製品内なら一度の指定でどれでもすぐに使えるようになります。
お試し的に配信されているものもありますが、かなり種類が豊富でクオリティも高く、私もすごく重宝しています。
Behance
自分の作品を掲載し世界中の人々に見てもらえるクリエイター向けSNSです。
私もこのBehance経由で海外から連絡いただいた事があります。登録者数も多いので、英語表記にしておく、作品の見せ方に気を使うなどの工夫は必要そうです。
Adobe Portfolio
簡単にPortfolioサイトが出来るサービスです。
オシャレなポートフォリオサイトが出来るので、Creative CloudユーザーでWEBをイチから作るのが苦手ならオススメです。
Creative Cloud ファイル
ストレージサービスが利用できます。
コンプリートプランおよび単体プラン版の場合は100GB用意されており、有償で追加もできます。
お金をかければ最大10TB・・・!バックアップにも使いたい容量ですね。
Adobe Stock
写真や映像やイラストなど、高品質素材を提供しているサービス。
Creative Cloudを持っている方は、10点までは初回無料で利用できます。
このページのサムネイルもAdobe StockでGETした画像です。
多彩なモバイルアプリ
スマホやタブレットでアプリをダウンロードし同じIDでログインすることで、スマホやタブレットでも使える製品が存在しています。
タブレットでもPCと似たような事ができてちょっと便利なアプリ。
2019年現在は以下のようなラインナップで、アプリの種類は年々変わっています。
例えば、Photoshop MixでSNSアップする写真やイラストデータにウォーターマークとかちゃちゃっと付けたり、Premiere Rushで簡単な動画編集、PhotoshopSketchでラフ作成など、個人的にはこのあたりが重宝しています。
ライブラリの共有もできるのでPC⇔モバイル間で同じデータを扱うこともできます。
コンプリートプランでしか使えないソフトがある
Adobeソフトの中には、単体では購入できないものも存在します。
Character Animator
簡単にリップシンク(口パクに合わせる)ができるキャラを作れるソフト。
LIVE配信などもできて何気に高性能。簡易的にキャラでのお喋り配信したいなら良いかもしれません。
Character AnimatorはVTuber作りに試してみました!
調べて分かった事や作り方をこちらにまとめています。
このソフトで細かくキャラクターを動かすのは難しそうなので、発信などに使うには面白いソフトですが、私は今のところは仕事では使わないかもしれません。
職業別おすすめAdobe製品
クリエイティブな業務がメインの会社だと必ずAdobe製品は使います。
私が経験してきた仕事の範囲内で、主にどのソフトを使うのか紹介していきます。
私の経験が元になるので、フォトグラファーやWEBクリエイターは範囲外になります。
イラスト制作にオススメなAdobeソフト
イラストだけもしくはマンガだけを制作するなら他社製のほうが使いやすいです。
Adobe製品は日本的なイラストやマンガに特化しているワケではありません。
ですが、会社に就職して制作していくとか、個人事業でデザインも担当するとなると、
- Photoshop
- Illustrator
が使えると良いです。
Photoshopは文字を入れたり装飾したり画像を加工するには必須。他にも色々出来ますが。
Illustratorは慣れないとイラスト作画には使いにくいですが、描画後でも画質崩さず大きさを自由に変えられるので非常に便利。絵を描くために使う人があまり居ないこともあり、Photoshopだけ使える人よりも多少就職に有利になります。
イラストを描くために必須ではありませんが、Illustratorが使えると表現の幅が広がって効率的に作業が進みますよ。
ポスターやパッケージなどデザイン業に必要なAdobeソフト
- Photoshop
- Illustrator
上記は必須。デザイナーでこの2つが使えない人って要るんだろうか・・・そんなレベルです。
私もデザイン業務では必ず使っています。
これに加えて、雑誌などのDTPなら『InDesign』は必須、パッケージデザインなら『Dimension』で3Dプレビューできるのが便利なので、余裕あれば触れると良いかもしれません。
WEBなら今は『Adobe XD』がアツくて、古めの『Dreamweaver』は使えると良いのかも?(・・・WEB業界は詳しくないです)・・・といった感覚です。
写真も触るならLightroomもオススメ
写真編集に特化したソフトで、Photoshopほどの編集機能はありません。
明るさやノイズなど本来の写真現像に必要な工程が出来て大量の写真管理も出来るため、写真家には必要アイテムのようです。
とはいえスマホで非クリエイターの方でも写真はたくさん撮りますし、私の場合は営業用の写真にもこのソフトを使っています。
アニメやCMなどの映像制作系に必要なAdobeソフト
現場の役割によって変わりそうですが、私の経験上ではこんな感じ。
- Photoshop
- After Effects
何も無いところから映像を作れるAfter Effectsと、調整などに何かと使うPhotoshopは必須。
仕事の内容によってはこの2つも必要になります。
- Illustrator
- Premiere Pro
Photoshopは何かと便利なので必須。
簡単な画像加工くらいは出来て当然。基礎すぎて会社でわざわざ教える事も無いかもしれません。学生のうちや、就活する前には基本操作覚えておいたほうが良いです。
After Effectsは高度な映像制作ができるので、CG映像(VFXとか)・エフェクト担当や、アニメやゲームやCMのデジタル業務に所属したいなら絶対必要です。
イチから使えるようになるのは大変ですが、私が会社員やってた時代よりはるかに指南してくれる講座や動画が増えていて、チャレンジしやすくはなってるはずです。
今後、動画の需要は高まる一方なのでAfter Effectsをマスターしておくとひとまず仕事には困らないと思います。
After Effectsを使った映像制作はこちらが参考になります
CMなどで撮影した映像を編集する場合はPremiere Proが活躍します。
私は全く使ったことが無いです。自ら映像撮影されるプロがPremiere Proを活用されている印象です。
加えてIllustratorも使えると作図が出来て便利かも・・・といったところです。
できるだけリーズナブルに手に入れるには?
とても高性能なAdobe製品ですが、そのため結構な高額ソフトになります。
これからクリエイターを目指す人や、費用をあまりかけたくない駆け出しさんには、初期投資とはいっても手を出しにくい金額。
そんな方にオススメできる、公式のセールなど安くなる方法がいくつかあるので↓こちらにまとめてみました。
いろんな方法があるのでこちらにまとめました