2020年も大変お世話になりました。イラストレーターの、さらえみ(@saraemiii)です。
コロナ禍で好きで年数回行ってた旅行やLiveなどへの遠征が出来なくなり、なんだかあっという間の1年でした。
いただいたお仕事を頑張りつつ、オリジナルイラストを自分なりに研究しながら制作していきました。
今回は2020年まとめとして、自分でも整理するためにも絵柄についてやったことをまとめてみました。
独立初期は、仕事になりそうなイラストを量産
独立したばかりの頃は、前職の会社員時代に仕事として描いてきた等身の低いデフォルメキャラを中心に「依頼されれば頑張ってなんでも描く」スタイルでした。
例えば、イラストとアニメ以外にもマンガを描いたりもしていましたが、あまりマンガは得意ではないと気づいたため現在は制作していません。
マンガの案件が来たらもっと上手い知人を紹介するようにしています。
「仕事として出すには自分でも自信のあるものでないと提供できない」との考えから、会社員時代の経験を重要視していました。
そのため、2019年あたりまでは会社員時代に長年使っていたAdobeIllustratorを使って線画を描いていました。
Illustratorでキャラクター描くのは手間がかかるのですが、長年使っていただけあって手癖のまま描く絵よりも安定したように思えました。
安定した絵のテイストが見えてきたので、2019年末頃からはIllustratorを使わず、ドローイングでIllustratorで描いた時と差が出ないように描くようになりました。
今はポスターや広告に使われたのが嬉しかったのもあり、描いていて楽しいアニメテイストに固定されるようになってきました(まだまだ研究の余地はあるとは思いますが…)
絵柄が不安定でもそれなりの完成度があれば仕事は取れます
独立したばかりの頃は絵柄がフラフラしていましたが、ありがたい事にそれでも仕事は取れていました。
「以前のイラストと同じ絵柄で」と指定されることはありますが、絵柄が安定していないと仕事が取れないということは無さそうです。
今年目指したのは、自分が飾りたいと思えるイラスト
なんとなく手癖で描く事から、仕事で慣れた手法で安定したテイストを少し掴めるようになって、さらに成長目指すにはどうしよう?と考えました。
尊敬するイラストレーターさんは自分の部屋や持ち物に自分のイラストを飾っている事に気づき、私もとりあえずそこを目指してみようと思いました。
描くのは好きだけど自分のイラストを飾るのは抵抗ある…という人結構いると思います。自分より上手い人の絵飾りたくなります(汗)
でも仕事で提供するのに、それでは営業で気持ち良くオススメできないと思うので、自分が飾りたいと思うイラストを目指してオリジナルイラストを描いていきました。
自分の絵の特徴と自分好みのイラストを見比べて研究
良くも悪くも私の絵の特徴はこんな感じかなと。
- メリハリあるアニメテイスト
- 背景も描ける
- 俯瞰・アオリも描ける
- まだまだ構図が不安定
- 茶髪多め・動き固く地味になりやすい
- テーマが散らかり気味
自分の特徴と好きなイラストを見比べてみて、飾りたくない原因は、自信の無い構図や地味になりやすい事、テーマが好みに沿っていない事かなと思いました。
クライアントや知人から良く言われる「清潔感」や「かわいい」は私の絵の良いところだと思うので、残して磨いていく点だと思っています。
Pinterestに気になった画像を鬼ほど入れる
自分の好みを研究するために、Pinterestに数百点は余裕で超える画像を保存し、自分だけのスクラップブックを充実させています。
ハイレベルなクリエイターさんが、スクラップブックなど多くの情報をインプットをして、自分の目指したい世界観を構築されていました。
かわいい・かっこいいだけじゃない、あなたにしか出来ない表現を見つけやすくなります。
Pinterestは、画像を集めて共有もできるWEBサービスですが、動作も軽く、一覧でどのモバイルでも保存や閲覧ができるので、イラストやデザインの参考にも重宝しています。
ちなみに自分のイラストをPinterestで公開してアピール手段のひとつとしても使えます。
自分が描いても見ても楽しいと思えるテーマ探し
仕事だと依頼者に沿ったテーマがあり迷う事は少ないのですが、オリジナルとなるとあれもこれも良いなぁと迷いがちでした。
インプットを増やして、不安定な部分を気にしながら描いていくうちに、見ても描いても楽しいと思うテーマが見えてきました。
なんとなく描いているだけでなく、これはどうか?と考えながら描かないと見えて来なかったと思います。
私の性格もあるかもですが、あれこれ考えるよりも「今回はこのテーマで」と1つずつ課題を絞って描いてみると良かったです。
以下は私が描いていて楽しかったテーマの例。
擬人化
独立したての頃から擬人化は描いてたのですが、連想してキャラクターデザインしていくのはやっぱり楽しいですね。
ラノベのファンタジーキャラよりも擬人化のほうが合っているなと思いました。
自立した女性
私が尊敬する人や憧れのスタイルでもあります。
まだ色々と縛られやすい女性が、自立して自由に過ごしている姿は描いていても気持ち良いです。
自分の時間を楽しんでいる人
私自身アニメ好きなオタクでもあるので、何かに夢中になってる人を見るのも描くのも楽しいです。
絵柄が安定しないのは画力のせい?
画力も1つの原因にはなりますが、上手い人でも絵柄については悩む事があるようです。
これまで聞いた話やネットで調べてみると、こんな有名な方でも悩んでいたんだ…と思うものをいくつも発見しました。
画力を気にしすぎると「正解を描かないといけない…」と描く事が楽しくなくなる場合もあります。
楽しく描いた事は見る人にも結構伝わるものなので、楽しく研究できる点から取り組むのがオススメです。
楽しくなくなって描かなくなるより、描き続けていれば画力は後からでもついてきます。
絵柄を絞りすぎなくても良さそう
デフォルメだけ、等身高い絵だけ…と絞ろうかとも考えていたのですが、私が受ける仕事ではどちらも需要があるのと、私もどちらを描いていても楽しいので、そこまで絞らなくても良いかとなりました。
幅広い絵柄より「私に頼むとこれが出てくる」がイメージできるよう、発信やサンプル作りをしていきたいと考えています。
絵を気に入ってくれた人に向けて、より良いものを届けたい
といった感じで、考えつつ楽しく描いていきこの記事のサムネイルのように壁紙にしても大丈夫と思えるようにはなりました。
個人的には、力の入れどころなどまだ不安定が顔を出すものもありますが、色々見えてきたと思っています。
一気にすべて改善とはいかないですが、絵を気に入って依頼してくださる方にもっと良いものを届けるためにも、今後も伝わりやすい見てもらいやすいイラストを目指していきます。