絵を描く休憩に別の絵を描いてしまうイラストレーターのさらえみです。
「絵上手くなりたいですよね・・・」
プロが何言ってるんだーと思われそうですがいつまでもこの欲は消えません。
めちゃくちゃ上手い先輩もずっと同じことを言っています。
上手くなりたいんですけどどーしたらいいですか?って聞いて返ってくるおなじみの答えBEST3はこちら。
・量を描く
・骨格や筋肉を知る
・デッサンをする
全くそれはそうなんですけど、量を描くったってどれくらい?と途方に暮れてしまいますし、骨格や筋肉はちょっと見ただけでも細かく専門用語が多くてよくわからなくなったり、デッサンも長くは続かなかったりしますよね・・・三日坊主・・・
私、個人的にはそんなハードルのために描かなくなるくらいなら楽しい方法で描き続けたほうが良いと思っています。
専門書広げてこんなの描けない・・・と迷ってる無駄な時間が過ぎるくらいなら好きなものメキメキ描きましょう!
今回は実際に私が絵を描き始めた頃からやってきた事を元にできるだけ楽しくできる練習方法を書いてみます。上達のための筋トレメニューみたいなものですね。
好きなイラストをトレースする
割りとアニメや漫画好きな絵描きさんはここから入った人は多いんじゃないでしょうか。
上手い絵の上にトレーシングペーパーを敷いて丁寧になぞっていきます。
トレースするのは、真似とはいえ上手くできたようで楽しいですよね。
トレースって自己満足で終わりじゃん?無意味じゃん?って思いがちですがなぞることで上手い人の線や描く量を学ぶことができるので効果はあります。
線をキレイに描くことはイラストに説得力が増します。
アニメーターも映像用に線を整えるためにトレースする工程がありますが、単に線を引けばいいわけではなく、立体感やニュアンスを考え線をトレースしていきます。
ただし人の絵をトレースしたものをネット等で自分が1から描いたかのように公表するのは著作権違反になります。練習ですし個人で楽しむ範囲にしましょう。
好きなイラストを模写してみる
次はトレースではなく見ながらできるだけ正確にそのまま描く模写です。
これも上手い人の描き方を学べるのですが、それに加えてパーツの形や大きさを観察することになります。
やってくうちにいきなり輪郭などの主線を描こうとすると失敗する事がわかってきます。
おおまかなラフで大きさや配置を決める大切さが学べるはず。
これを続けるうちに観察する目も鍛えられます!
いきなり模写が難しいなら・・・マス目模写という手段
パソコンを覚える前の学生時代にめちゃめちゃやりました(笑)
模写したいイラストをコピーして、定規でマス目を引きます。
描く用の白い紙にも同じマス目を引いて、マス目を手がかりに線を引いていきます。
あんまり練習にはなりませんが(えっ)ほぼ同じ絵が出来上がるのでテンションは上がります。
好きなキャラクターを違うポーズで描いてみる
同人のはじまりですね!(`・ω・´)
いやいやアニメーターにも必要な能力です。
模写はそっくりそのまま描く方法ですが、ここではそのキャラクターを別のポーズにさせて描きます。
TVや映画のアニメーションはその繰り返しです。
角度やポーズが変わっても顔や服装が崩れないように描かないと誰だかわからなくなりますよね。
好きなキャラクターならモチベ続きますし「どういう立体になっているんだろう?」と立体をイメージする練習にもなります。模写の時に意識していなかった部分が見つかりますよ。
写真や映像を見て描いてみる
本当は実際に外出て立体物を描くほうが目を鍛えられて良いのですが、先に言ったようにそれが嫌で描かなくなるくらいなら写真や映像でも良いですよ!
実物の物や人間の線の多さに気が付きますし模写等をやった後ならどの線を残してデフォルメされているのかも勉強になります。
フィギュアを見ながら描いてみる
昔はデッサン人形は関節が簡易すぎて役に立たないと言われてました。
最近は人間と変わらないくらい動くモデルやスーパードールも発売されています。
CLIP STUDIOではデジタルの3Dモデルもありますね。
あれも便利だけど好きなポーズにするのが大変だったりします。
先程の別のポーズを描く時にこういったモデル人形は参考になります。
ポーズ人形ではなく普通のフィギュアも最近はかなり精密なものが多いのでデッサンに使っても良いかと。リアルなシワや影の付き方など細かい部分をじっくり観察できます。
講座系サービスや本を見て学ぶ
上手い人の描き方とツールの使い方まで知れるのでやっぱり講座系で学ぶのもオススメです。
pixiv
毎度おなじみイラストコミュニケーションサービス。
pixivで『講座』と検索するだけでも色んなジャンルの描き方が出てきます。
短い動画でイラストを学べるsenseiというサービスもはじまっていました!
パルミー
マンガ・イラストのオンライン動画学習サイト。
動画の本数多くて色んな講師の方が教えてくれて充実しています。
いちあっぷ
基本ブログ形式で描き方や考え方が学べるサイト。
ちょっとしたコツが多い印象。コンテストもあります。
schoo
本格的な授業が受けられる動画学習サービス。
アニメ系ラノベ系の描き方は無いかもしれませんが、プロになるには必要な技術や考え方が詰まっています。
本は書店でも通販でも鬼のように種類があるので割愛します。
自分の使っているツールや上達したいジャンルに合わせて選びましょう!
描いてお金を稼いでみる
インターネット時代の今、イラストでお小遣い稼ぐ方法はいくらでもあります。
バイト前後の報酬になるものが多い印象です。
それでも人からお金をいただいて描くので、できるだけ良いものをと緊張感を持って取り組めます。
BOOTH
pixivが運営する同人系ショップサービス。
薄い本はもちろん手軽にグッズも作れます。
coconara
ワンコインでサービスを売買できるサービスとして流行りましたが、今では最大20万円まで出品できるそうです。
私が利用してた頃とはえらい違いに・・・!買う人も売る人も相当数居ます。
note
雑誌のようにコラムやイラストを月額でも単品でも売りだせる配信サービスです。
一般の方よりブロガーさんやクリエイターさんが多いです。
Crowdworks・Lancers
クラウドソーシングサービスです。
仕事の印象が強いですが安い案件も多いです(^-^;
コンペなど気軽にチャレンジできるものもあります。
トミーウォーカー・FCP
PBWというネットゲームです。
イラストレーター登録するとゲームのユーザーから発注を受けることができます。
登録審査もあるので技術に自信がついたらこんな世界も楽しいかと。
このようなサービスを使うと手数料はかかりますがシステムにより個人情報が保護され売買がしやすになっています。
お金のやりとりが発生するので利用規約などに気をつけてチャレンジしてみて下さい。
インターネットサービス系はいつの間にか終了したり多くのクリエイターに埋もれたりしがちなのでバックアップ取って掲載OKならポートフォリオにしておいたほうが良いです。
どれもはじめやすい価格で取引されているのでフリーランスの方の仕事にはオススメしません。
上達してきて伸び悩んだら骨格・筋肉・バランス・シワの知識を付ける
描き続けているとはじめに三日坊主で終わってた難しい連中にぶつかります(笑)
私もぶつかりまくってますW
結局遅かれ早かれ通る道。
私は、早いウチに根性出してやっても良いし、続かないなら辞めずに遠回りしてここに辿り着くのも悪くないと思ってます。
色々描けるようになって楽しくなった時に「やっぱり肩まわり書けない(´;ω;`)」「足首どこまで曲がるの(゜ω゜;)」といった疑問は筋肉の付き方覚えるしかないー!ってなります。
細かい筋や骨まで覚えようとしなくても「どこが膨らんで凹んでいるのか」「回ったらどうなるのか」は覚えると良いです。
続かない!上手くならない!ならば楽しく続けられる工夫を
昔描いた絵が下手すぎる!と思ったら、伸び代があるってことですし、下手だとわかる目が成長している証拠です。
結局描かないことには上手くならないので自分に合った方法がその人の近道です。
いっそ仕事の入って何が何でも描かねばならない状況になってみるのも手ですよ!
(私たぶんそのタイプかと・・・)
めっちゃ上手い人ってもう描いてる量も筋トレ方法もストイック!なので三日坊主組は好きな方法でたくさん描いていきましょう(・ω・)b