イラストレーターが仕事を掴む方法は、昔ながらのアポを取って営業する方法、WEBサイトから問い合わせてもらう方法、SNSから連絡が来るパターンなど、多岐に渡っています。
WEBから問い合わせを貰えるように営業した場合のメリット・デメリットを紹介します。
イラストレーターとしては、絵を描く時間もほしいしWEB営業に時間かけて良いものか悩むものです。
メリット・デメリットや私が経験した事例を参考に考えてみて下さいね。
WEBを通じて仕事を取るには?
余程有名な方でなければ、ブログメディアを運営していく方法になります。
ざっくりとやることはこんな感じ。
- ブログサイトを立てて窓口となるメールフォームを設置
- やりたい仕事のジャンルで役に立つ記事を書き貯めていく
- アクセス状況を見て書く記事内容を調整
- 検索して記事を見に来られた方から依頼の連絡が来る
・・・時間かかりそうですよね。
簡単ではありませんが、考えながら書き続けて3ヶ月~半年くらいで、初期の私のイラストでもお仕事をいただけました。
▼仕事を取るためにWEBやブログを運営する、詳しい方法はこちらをご覧下さい
漫画家さんの場合、ブログでマンガ連載をして仕事を獲得するケースもあります。画像だけでは検索効果が出ないため、SNSを絡めた知名度UPを狙う必要があります。
イラストレーターがWEB営業をするメリット
WEBが成長すると何もしなくても仕事が来る
ある程度WEBが成長していくと、必死に記事を更新しなくてもこれまで溜めた記事が効果を発揮して、仕事が来るようになります。
メンテナンスや現在も活動している事を知ってもらうため完全に放置とはいきませんが、WEBから勝手に仕事が来る状態はイラストを描く時間が確保できて良いですよね。
地域場所関係無く仕事が来る
WEBを通じて来る依頼は、全国様々な場所から来ます。
実際に私が受けた仕事は、数としては東京が多く、青森から九州まで対面営業では出会わなかった地域からのご依頼もありました。
大阪でも都市部から離れた地域で住んでいる私には最大のメリット。
近所に私が思う存分働けるイラストやデザインの仕事はありません。
作品以外にも自分の事を知った上で依頼してもらえる
私達がWEBで買い物する時、物の良さや販売者は信頼できるかじっくり情報を確かめますよね。
同じように、WEBを見て依頼する方は作品以外にも仕事を任せて大丈夫かどうか、様々な情報を確認します。
作品以外の情報もしっかり発信していると、相性の良い人や仕事の他、自分では思いつかなかった仕事が舞い込んで来る事も出てきます。
私の場合は、講演や講師などは出来るとは思って無かった仕事です。講師経験は描く事と伝える事の発見ができてとても良い経験になりました。
自分の仕事の方向性を客観的に見やすくなる
ブログメディアで発信をしているとWEBに記事や作品が蓄積されていきます。
蓄積されたものを見返してアクセス状況や見てくださった方の反応を見て、今の自分がどのように知られているかが分かるようになります。
WEB営業の効果が出て、長く運営しているとほしい仕事を獲得するにはどうしていったら良いか、考えるチカラや目線が鍛えられていきます。
文章力が身につく
イラストレーターに文章力いらないのでは…と思われるかもしれません。
しかし、メール、チャット、プレゼンなどクライアントのやり取りで文章で伝えるシーンはたくさんあります。ブログ記事で書くことに慣れていくにつれて、スムーズな文章コミュニケーションが取れるようになっていきます。
イラストレーターがWEB営業をするデメリット
WEBを成長させるまでに時間がかかる
WEBサイトを作って記事をそれなりに量を書いて発信しないと効果が出てこないため、時間がかかります。
SNSやYouTubeを活用するにしても同様に効果が出るまで時間はかかりますし、アポを取った営業でもすぐに仕事が来るものでもありません。
ほんの少しWEBの知識が必要
レンタルにしても自分でサーバー借りてやるにしても、ブログメディアを作るにあたってWEBやデジタル知識ゼロでは難しいです。
作り方はネットや書籍で沢山情報があるので、初心者でも調べながらコツコツ続ければ充分出来ます。
私は元々インターネットが無いと生活できないレベルで昔からネットに親しんでいて、ブログを作るのも「自分の城を作る」感覚でついつい楽しんでやってしまいます。
他にやることもあるのにね(汗)
タイトルや文章量など、記事を書く知識が必要
ブログメディアを運営するには、ただの日記のような内容では効果が出ません。
ジャンルを絞ったり、タイトルを検索されることを気にして考えたり、ユーザーに読んでもらえるよう文章を工夫したりする必要が出てきます。
全て一気にやろうとすると続けるのがとても難しくなるので、少しずつ進めては自分で学んで改善していく姿勢が必要になってきます。
もしどうしても続かない場合は、単に文章発信が合ってない可能性もあります。何人もそういう方いました。SNSやYouTubeなど文章以外での発信を試してみると良いかもしれません。
WEB営業に向いているタイプ
- 調べて書くのが好きな人
- デジタルに強い人
- 遠隔での対応に抵抗無い人
- 一人で黙々と作業できる人
これに当てはまる人はWEB営業に向いています。
調べて書く事は、自分の好きな分野なら苦にはならないハズ。イラストと絡めて発信できると作品の宣伝も兼ねられるのでベストです。
絵を描くのもそうですが、記事を書く時も集中する作業にはなるので、一人作業が得意な方のほうが合っていると思います。
WEB営業が出来ないとネットから仕事は来ない?
SNSやYouTubeなどネットから仕事を取る手はある!
ブログメディアを運営するようなWEB営業が出来ないと、インターネットを通じた依頼が来ないかというとそんなことはありません。
YouTubeを使って動画で発信したり、SNSで作品を発信して仕事を獲得する方もたくさんいます。
対面営業も含めてどれも楽ではないので、まずは自分に合う営業方法を身につけるのをオススメします。
ただし「これさえやれば楽に沢山稼げる!」というような道はありません。得意なやり方でじっくり取り組んでいくのが一番の近道になります。
対面が得意ならWEBサイトは無くても良い?
誰もがインターネットを使う時代。ペラでも良いからあったほうが良い。
人にお会いした際、名刺やポートフォリオを渡して営業出来たとしても、後からネットで検索したり、他の人に紹介したい時にWEBサイトを見せたりと、WEBサイトがあったほうが良いシーンがあります。
ブログメディアを運営までしなくても、作品や経歴がわかるWEBサイトはあったほうがチャンスを逃さずに済みます。
私はWEB営業が強みなので、名刺にもアクセスしてもらいやすくQRコードを貼っています。喋りで伝えきれなかった事もWEBで知っていただける機会になります。
WEB営業が得意なら対面ゼロでも問題無い?
WEBから問い合わせもらってメール応対が基本でも、対面する事はある。
WEBサイトを活用してネット上で完結する仕事をしていても、クライアントとお会いする機会はあります。
企画説明の時に対面で打ち合わせしたり、たまたまクライアント会社の近くに行く際には挨拶に伺う事もありました。
インターネットも対面も人と人とのコミュニケーションには変わりません。対面だと緊張する人も、ある程度失礼の無いように対応できたほうが良いです。
まとめ:WEB営業はイラストレーターの大きな味方。苦手な場合は別の営業方法を探そう
WEBでの営業は続けるほど絵を描く時間の確保や発信力がつくため、イラストレーターには大きなメリットがあります。
苦なく出来そうな人は挑戦するかいは充分あります。
どうしても文章での発信が苦手、WEBサイト作るのが難しい人は、そこで時間をかけるのは勿体無いので自分に合った他の営業方法を探してみましょう。