2015年からフリーランスをしているイラストレーターさらえみです。
先日フリーランス3年を振り返ってお伝えするイベントに登壇させていただきました。
振り返ってみると様々なことに気付かされた濃厚な3年だったと思います。
そこで、これまでフリーランスをやってきて発見した事をまとめてみました。
ブログのチカラを実感
私は主にブログを介してWEBから仕事を獲得しています。
ブログをやっていて良かった事は以下の通り。
- 初対面の方にも自分のいろんな面を知ってもらえる
- 24時間自分を紹介している状態
- 仕事獲得に繋がる
- 優良な取引先と巡り会える
- 企業等と直接取引できる機会が増える
- 場所やジャンル関係無く知り合いが増える
- 過去の事例や記事を使って説明しやすい
- 予想外の仕事の話も来る
- WEBに少し強くなれる
- ひとつの自信になる
- ライティング能力がアップ
- WEBもライティングも他のコンテンツにも対応できるチカラになった
- イベントや実績のお知らせがしやすい
仕事獲得や影響が出せるようになるまで、中身のある記事を相当量書かないといけないので根気が必要な反面、恩恵とても大きいな!?と感じています。
私の場合、作品発注されるのがメインなのでそこまで多く更新していませんが、ブロガーさんは集中して毎日更新していて凄いなと思います。
ブログはオワコンとも言われてますが、単に記事を作るだけではなく、伝え方を考えて書かないと効果が出ないので、メールなどの文章で伝える力が鍛えられてます。ネットで仕事したい人にオススメ。
やってて良かった昔の仕事
私はアニメーターと会社員デザイナーを経てフリーランスになりました。
どちらもブラック環境ではあったものの、仕事で最低限必要なコミュニケーション、商品のクオリティレベルなど、仕事を受注するにしてもブログで発信するにしても、あの時の経験がなければできなかった事だらけです。
昔のことに頼ってばかりだと成長の妨げにもなりかねませんが、基礎的な部分は鍛えておいて良かったと思います。
お金を得る前に信頼・信用を積んでいくこと
フリーランスなりたての頃は「生活のためになんとしてでもお金稼がなきゃ!」って焦りも抱えながら動いていました(今も焦ることもあるけど・・・)
先輩方の発信でもよくこれは言われていて、最近特に大事だなって感じています。
信用とは
それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が与える、そのような評価。
目に見える物から判断されるので、例えばこの記事や作品や仕事実績、態度や活動なども判断材料になりますね。
信頼とは
ある人や物を高く評価して、すべて任せられるという気持ちをいだくこと。
対象を高く評価し、任せられるという気持ちをいだく意。
この人なら任せられるという気持ちそのものの事のようです。
仕事では発注されるクライアントとお互い信頼できないと成り立たない
イラスト界隈でよく話題に出る、安く買い叩かれる、著作権を無視されてしまう、支払いが滞る・・・これに対して契約書などのガチガチに対策を取る手段もありますが、信頼度が高ければ解消されるなぁと思っています。
定期やリピートなどでお付き合いの長いクライアント様は、買い叩くような問題が全く発生していません。
こちらの言い値で通っていますし、様々な相談も出来ています。信頼されてなければ出来ない事だなと思います。
とはいえ、それでもちゃんと取引内容をメールで明示したりはします(それも信用に含まれているのかも)
人を集める仲間を作るのもまずは信頼できてから
信用される判断材料、作品やこうした発信も含まれます。
フォロワーさんってそれを見てもらってフォローしてくださっていると思うので、判断してもらうものを発信するの大事ですね。
さらに一緒にコラボしたりたまに飲んだりしている人達は、その仕事ぶりや言動から信頼しているからこそ一緒に過ごせるんだと思います。
(私には勿体無いわー!と思う人も沢山います)
恐れ多い先輩方に近づくには、判断材料をバージョンアップして目指していけば近づけるのかも・・・?
昨年、某イベント主催で信じられないくらい豪華ゲストを呼べたのも、メンバーとゲストの信頼度が高いのと、滞りなく進めた同規模のイベント実績があったからだと思います。
上手く行ってても油断せず貪欲に動く
この人のルートから仕事いただけるならスケジュールちょっと空けとこうか・・・と判断してみたら、その人から続けては仕事来ないし空けちゃった分「今は忙しそうだな~」と他からも仕事来ない。ということがありました。
レギュラー仕事はあるので食いっぱぐれはしなかったけれど、これは油断したなぁ・・・と反省。
私は今のこれでいいやとは思っていなくて、もっとこの絵柄なら私を指名していただけるようなクリエイターを目指しています。
凄い先輩の背中を追いたい焦りもありつつ、より良い仕事を獲得したりそれによって良い影響力を持つことは、お世話になってるクライアント様の役にも立つかなと思います。
目標に近づくために、イラストやブログのように自分で伸ばせるものを見つけるためにも、考えを止めずに色々挑戦してみます。
時間と労力の全部を仕事に投入しない
「受注して制作する」以外に、上記したように「信用の判断材料にもなるアウトプットのために制作する」時間と労力が必要。あと休んだり、自分メンテナンスしたり・・・
アウトプット用の時間と労力も「仕事」に含めるのも当然アリです。つい休日にもやってしまいますが・・・
終電までなんて当たり前、休日出勤が常識だった、会社員時代から「仕事に全部投入しちゃだめだ」と思ってました。
新しい技術試すにも全部費やしてたらできないでしょう!?と。
新しい技術試したいから時間下さいじゃなくて、常にダラダラ残業するんじゃなくて、スケジューリングや慣れた制作方法を工夫して短縮して時間を作る。
私が効率厨だからかもしれませんが・・・
余力残すのは営業とかクオリティアップのためでもあるけど「何かあったいざという時に使う切り札」にもなります。取引先がピンチな時に「お任せ下さい!」って言えます。
というか、自分磨きも要るけど、普通に生活を楽しむ時間を確保しましょう。フリーランスは特に体が資本。
収入経路を分散させる
受注は上手くいっているんですが、単発ばかりでは新しいチャレンジし辛いのとレギュラー持ってても万が一そこがダメになった時のリスクは対策したほうが良いですよね。
常連やレギュラーを新たに増やすか?別の収入スタイルを開拓するか?と考えています。「上手く行ってる時こそ次に向けて動く」の通り、上手くいってるうちに対策したいですね。
別業界との繋がりを持つ
知人関係や情報収集もWEB系デザイン系、ブロガー関係、インフルエンサー系など、同業者ばかりではない世界にも視野を持った方が良いと思っています。
イラストレーターの常識だけに縛られてしまうと、自分の出来ることが狭まるおそれもありますし(というかイラストレーターだけでも種類が様々なので色々見るのもアリ)他業種と繋がりを持つと、将来何が必要でどんな流れがやってくるのかを知れるなと実感しています。
人によって別ジャンルとの相性もあると思います。
私はアニメやオタクをベースにしつつも、リモートワークに強いWEBやブロガー、新しい仕事や効率のエッセンスが欲しくてインフルエンサーやビジネス情報追ったり。あと動画関係もどんどん新しい技術出てくるので、それを掴んで活用するのが楽しいです。
SNS疲れ対策
意識高めのつぶやきに、感受性豊かなクリエイターさんは「自分の事かな・・・」と疑心暗鬼になってませんか?
いいね!やRT欲しすぎて迷走していませんか?
私は何度もなります💦
結局こうなっちゃうのはSNS疲れだな〜と思います。
誰も悪くないのでこういう気分になったら病まないうちに早めに離れましょう。
情報がすぐ得られて便利なんですけど、たいがい特定の人を指しているわけでもないですし、発信するのもフォロワー数千人程度ではそんなに見られてないとも聞きます。
インターネット大好きな私でもこうなるのか〜・・・と最近実感しました。
人は承認欲求があるものなので、自信無くなったら別ジャンルで好きなもの描いて投下していいね!貰っちゃうのも回復できる手段です。
あと趣味に没頭する。
趣味に近い仕事ですけど趣味とは自分なりに線引しているのでこれができます。漫画を読み漁ります。
いろんなものが好きなオタクやっててよかった。
以上がフリーランス続けてみて大事だと最近特に実感していることです。
フリーランスや起業について学んでいると他のところでもよく聞く内容だと思います。
実際に活動して本当に実感できたのでまとめてみました。
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